31.Q 六根(六内処)、六境(六外処)とは何ですか、またいかなる関係ですか?
A 六根と六境で十二処(→32Q)。先の五蘊と同様の一切法なんですが、十二処は感覚・知覚から説いている。五蘊を理解するのに十二処を学び、十二処を理解するのに五蘊を学ぶと考えてもよいと思う。
一切法というと何か遠い宇宙や世界また「客観的な世界のこと」を考えがちだが、それは誤りで一切法とは我が「心の法」、「心とはいかなるものか」「心はいかにあるのか」を説いたものなのです。
処 ayatana(アーヤタナ)とは入とか入処の訳。a-yat(入ってくる)ana(ところ、もの)「入ってくる場所」「入ってくるもの」の意。「入ってくる場所」を眼・耳・鼻・舌・身・意の六つの根門(六根)という。根 indriya(インドゥリヤ)とは能力・器官の意。法華経の分別功徳品に六根清浄の功徳が説かれている。親からもらったこの肉眼に修行によって「天眼の能力」が具わるという。「入ってくるもの」とは六つの根門を通って入ってくる「対象」としての色・声・香・味・触・法で六境という。六根の一つ一つは六境と相対し、根と境から感覚や知覚が起こる。これは根を「因」とし、境を「縁」として、心が生じてくるということです。