34.Q 心はどのように起こり生じてきますか?

 A 29.Q〜32.Qの一切法を<四図>にまとめてみました。<四図>のように心は「意根」と「法境」で「意識」が起こる。このことを「心」が生じるという。根と境は因と縁の関係であり、因と縁は能と所(能はある動作をおこす側、所は起こされる側)の関係である。意識する側と意識される対象があって「意識」とか「思考する」という動作が起こるわけであって、これは日常のあたりまえの行為なので、かえって意識しないだけのことである。眼根を因、色境を縁として起こる眼識としての認識も、実は意根と法境の関係で、同時的に繋がっている。例えば妻のグチを聞いて心疲れるのも、妻の顔、声を縁として起こってくるのですが、その内容は意識が同時進行で、こちら側(夫)の法境(過去の妻の行為を想起する想蘊)を縁として、意根(夫の今の意識)が因となって起こってくる。これは日常反省すればすぐわかる。夫の心が疲れている時は、妻の過去の悪い行為を想起する。これが縁となる。逆に心がルンルンの時は妻の過去の善い行為を想起する。地獄と天獄の差が生じてくる。
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