35.Q 34.Qのように心が因と縁によって起こるというのは、ごく普通とことと思うのですが?

 A 因と縁によって心が生じる。これをもう少し正しく言うと因と縁によって「心というものが」仮に生じるということになる。先の例で主体となる私(夫)が因で客体となる対象の妻が縁となって心(果)が生じる。また妻のグチ・顔色を縁として私の心が因となって、善悪の心が生じる。と普通には考えるが、これは誤まりで、あくまで因と縁が能と所の関係になっている。つまり、因と縁を私と妻、「私の心」と「妻」いわゆる「主体と客体」の関係にしてはならない、ということなのです。これを「信じ」理解しないと、後の「空」がわからなくなる。
 毎日新聞(4/19)のサラリーマン川柳(第一生命発表)9位に「本物の ビール買ったら 妻激怒」が選ばれていた。
 ビールを買ってきた夫が「縁」で妻が因で「怒の心」という果が生じた、と考えるのではなく、妻の心(受・想・行・識)が境と根、能と所の関係で「怒の心」が生じたと捉える必要がある。因と縁はわが心の法であって、「心の外」のものではない。
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