41.Q 見(けん)とは、五利使の内容は?
A 見 drsti ドリシュティ ものごとに対して見解を定めること。見解、思想、主義、主張、正見、邪見などあるが、多くの場合間違った見解を指す。
(1)身見(しんけん) 五取蘊に対してこれを我(自我)であり、我所(我の所有)であると考える。実体的見解である。
(2)辺見(へんけん) 辺報見ともいう。世間(存在)とは常なり(常見)断なり(断見)、有辺なり(有辺見)無辺なり(無辺見)など両極端の誤まった見解である。
(3)邪見(じゃけん) 十事の邪見(布施なし、献共なし、祭祀なし、善悪業の報果なし、此世なし、他世(来世)なし、母なし、父なし、化生有情なし、修行証果の宗教家なし)というように、善悪も業報も、三世因果も認めない誤まった見解である。
(4)見取見(けんしゅけん) 自己中心的な悪見としての自説が絶対の真理であり、他の説はすべて誤まったものであるとする見解である。
(5)戒禁取見(かいごんしゅけん) 外教が解脱や生天(神に生まれること)を得んがために誓いを立てて守る狗戒(犬のまねをして糞を喰う)や苦行などであって、それが解脱や生天に導くという誤まった見解である。