42.Q 五鈍使(ごどんし)の内容は?・・・(1)

 A (1)貪(とん) lobha ローバ、貪欲とも貪愛ともいう。自分の好む対象に向かってむさぼり求める心を起こすことをいう。
(2)瞋(しん) platigha プラティガ、瞋恚、恚、怒ともいう。自分の好ましくない対象に対する反揆の心。また自分の意志に対して反対するもの、或はこれに従わないものに対する、いかりを禁ずることのできない心。類語に忿(ふん)、恨(こん)、害(がい)などがある。大智度論では「瞋は諸の心病の中で最も治し難い」と説く。
(3)痴(ち) moha モーハ 癡、愚痴、無明(十二縁起の無明と同じ)。四諦や縁起の道理を知らず、自己中心的で的確な判断ができず迷う。また自らの罪を反省しない心。一切の邪悪・煩悩の根原は無明にある。
(4)慢 mana マーナ 自らを高くし他を軽視する自己中心的な心。七慢を説く。@慢。自分より劣ったものに対して勝れていると自負し、同等な者には同等であると高ぶる。A過慢。自分と同等の者に対して自分の方が勝れているとし、勝れている者には同等とする。
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