43.Q 五鈍使の内容は?・・・(2)

 A B慢過慢。勝れたものに対して、逆に自分が勝れたとする。C我慢。五蘊仮和合の身に執着し、身心は我であるとする。D増上慢。いまだ証(さとり)を得ないのに、すでに得たとする。E卑慢。自分より多く勝れているものに対して、少し劣っているだけとする。F邪慢。徳がないのに自ら徳があるとする。
 慢に似たものにきょう mada がある。家柄、財産、地位、権勢、健康、博識、美貌、能力などに対するおごりで「きょう慢」と一般にはいわれる。
(5)疑 vicikitsa ヴィチキトサー 真理を疑う心。つまり三宝(仏・法・僧)を疑い、善悪業報を疑い、三世因果を疑い、四諦や縁起を疑う。それ故に向上心がなく疑問を進んで解決しようとしない。精神の硬直した心である。
 以上示したように、煩悩は修行や日常生活を妨げるので、日々毎々に起こる我が心をよく観察し、その心が十種のどこにあたるのか、知ることがまず必要です。知ることによって反省し懺悔(ざんげ)し、新たな正しい発心となるのです。
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