47.Q 如来とか如来の十号とは何ですか?(2)

 A (6)無上上(むじょうじょう) アヌッタラ この上ない最上最高の人という意。
 (7)調御丈夫(ちょうごじょうぶ) プルシャ・ダムヤ・サーラッティ すべての人をよく訓練する御者のこと。相手の状況に応じて柔や剛を用いて、いかなる者でも、修行や悟りに導く者。
 (8)天人師 sasta devanam ca manusyanam ca シャースター・デーヴァーナーム・チャ・マヌシャーナーム・チャ天(神々)や人々のみならず、すべての衆生を救済する師。
 (9)仏(ぶつ) ブッダ、覚者、目ざめた者。
 (10)世尊(せそん) バカヴァット 婆伽婆婆伽梵などと音訳。世間から尊敬され、最も尊い人という意。
 以上如来の十の徳を述べてきたが、この徳を我が身に今すぐにでも具現することがができる。というのが大乗仏教のすごいところ。前にもいいましたが、それは如来蔵思想にある。我々一人一人は誰でもこの身に、如来の徳を本来生まれながらに具えている。というものです。涅槃経の「一切衆生悉有仏性」(一切の衆生には悉く仏性あり)の句もこのことをうらづけている。
 結局、我々には仏になる可能性があるのだから、「それを信じること」につきるのではないかと思う。例えば、「あなたは東大に合格する可能性がある」と先生に言われて、「大学ならどこでもよい」と思うか、「やってやれるかな」と思うか。先生の言葉や自分を信じた人は、心構えができ、合格を意識し、それが強い意志へと変わっていく。同じように仏教徒が、なにはともあれ幸福になることを目標にするのか、それとも仏教の目的である成仏を信じて、四弘誓願による菩提心を発こおすか。あなたはどっち派?
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