53.Q 釈迦誕生から出家までを述べてもらえますか?

 A 釈迦の誕生年には諸説があり、おおよそ紀元前600〜500年頃といわれる。誕生地はルンビニー。現在のインド国境に近いネパール領である。釈迦はシャーキャ(釈迦)族の出身、そこでは王族が集まって国王を選ぶという共和制をとっていた。
 父は部族国家の王でスッドーダナ(浄飯王)、母はとなりのコーリャ族出身でマーヤー(摩耶夫人)といいカピラ城に住んでいた。
 釈迦はマーヤーが出産のために里帰りする途中、ルンビニー園で誕生した。誕生7日目で母が死に、後妻に入った母の妹マハープラジャーパティに育てられた。
 16歳で三歳下のいとこのヤショーダラーと結婚し、一子ラーフラ(羅{ご}羅)をもうけた。
 若き日の釈尊は部族王の後継者として贅沢な日々を送る。一方で人生の無上や苦を痛感し、なんとしても真理を究めたいという欲求が日ごとに増していった。その解決のために一流の思想家や宗教家に直接教えをこいたいとも思ったであろう。
 しかし、そこには父王の願いである後継者の道と、妻子を捨てなければならないという現実もあり、青年釈尊の苦悩はいかばかりであったであろうか。
 伝説によれば、ラーフラ誕生を機に29歳のとき、出家の意志を固め、白馬カンタンにまたがり、御者チャンナを伴って深夜王城をぬけ出したと伝える。
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