54.Q 釈尊の四門出遊の伝説にはどのような意味があるのですか?
A 四門出遊とは、釈尊が馬で城外を散策しに城の東の門から出ると、町なかで、よぼよぼの見るからに痛ましい老人を目にし、「老い」の苦しみを痛感して引き返す。次に南の門から出ると、病に悶え苦しんでいる人を目にし、「病」によって思いどおりに生きられない人間の苦しみを痛感して引き返す。次に西の門から出ると、「死人」を目にし、その惨たらしさに強い衝撃を受けて引き返す。次に北の門から出ると、出家修行者(沙門)の姿を見て、その神々しさにうたれ、自らも出家して人生の意味を発見しようと決心した。と大方このようなものである。なぜかマージャンの東南西北の順になっている。
四門出遊の伝説は、釈尊が出家となることを決意したいきさつを述べている。それは「老」、「病」、「死」を直視することにより、いかなる人間もいつかはこのようになるという現実、そしていつかは我が身もこのようになるのであろうという想い。そのようなことを考えれば考えるほど、王宮での享楽的な生活がいっそう憂鬱になってきた。世俗の生活が色褪せたというか。さらに、このような無常を感じながら真理の探求をしていくと、その一つ一つの発見に世俗では味わえなかった感動や喜びあるのに気づき、世俗をなお一層つまらないものにする。「輪廻からの解脱」「これは出家しかない」と考えるのは当然のなりゆきではないだろうか。これは私の体験的感想からいっているんです。