68.Q 人生は思うようにはならないという「苦」は、具体的には何があるんですか?

 A 族に四苦八苦といわれるものがそうです。生苦、老苦、病苦、死苦の四苦に、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五取蘊苦を加えて八つの苦があります。
 (1)生苦。生とは「生きる」ではなく「生まれる」。生まれることはおもうようにならないかあら苦という。生まれる苦しみとは、母胎から産道をとおるときの苦しみという意味にも使うが、卵子に精子が結合した刹那をさすのが本来の意味です。輪廻はくであるから、生まれる「生」、がその初めになるからです。(Q&A67参照)
 (2)病苦。病は思うようにならない。避けて通るわけにはいかない。だから苦です。
 (3)老苦。生まれた瞬間から死に向かって、時を刻むようにおいていく。これは避けられない現実。だから苦です。
 (4)死苦。すべての苦しみの根元。死があるから生があり、生があるから死がある。だから、死がなければ生はない生がなければ死はない。これが「不死」、解脱(輪廻がない)です。
 (5)愛別離苦。愛する人と遅かれ早かれ別れなければならない。これは死ぬほどつらい。
 (6)怨憎会苦。怨んだり憎んだりする人と会わなければならない。学校、職場、地域等の人間関係によっておこるストレス(苦しみ)はたえられない。
 (7)求不得苦。求めても思う通りにはえられない苦しみ。
 (8)五取蘊苦(五盛蔭苦)。身も心も生きているうちには盛んで、思い通りにはならない。五とは色(身体活動)、愛・想・行・識(精神活動)のこと。(Q&A29〜31参照)。これは前の七つを総括した苦しみ。
 以上八つの苦をとりあげました。私たちが日々の生活の中で心に迷いが生じて、意識から、悩みや苦しみが離れていかない時に、その「苦」が八つの「どれに」あてはまるかを、まず、探しあててみて下さい。その苦がいかなる原因によるかを見定めるのが次のコーナーです。
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