Masquerade

赤と黒の花[2]

「アルフェイス参りました」
「同じくマナ参りました」
 そう言って2人はひざまずいた。ひざまずく相手は当然皇帝ガイナスである。
「相変わらず律儀な奴らだな。顔をあげろ。早速だが命令だ」
「何なりと」
「反乱軍のとりでが東の勢力線付近で見つかった。馬で急げば2日くらいだろう。潰して来い。現地の指揮官が使える奴だから詳しい事はそいつに聞け」
 アルフェイスが発言する。
「ガイナス様、捕虜はどうしましょうか?」
 この言葉は捕虜の待遇を聞いているのではない。拷問するための捕虜が必要かどうか、ということを聞いているのである。
「いらん。どうせ勢力線付近だ。スパイがいるわけでも有るまい。たいした情報が有るとも思えんし、捕虜をとるのに手加減するくらいならいっそ派手にやって見せしめにしろ」
「ガイナス様の仰せのままに」
「ご主人様の仰せのままに」

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