| ・ 病院で子どもが輝いた日 |
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【病院で子どもが輝いた日】 ★★★★★ あけび書房 / 1995年9月 1章 がんと戦いながらも、子どもらしく 2章 せんせ〜い、あそんでね 3章 難病と闘う子どもにこそ保育を 1章は、小児がんと戦ったゆっくんの話。2章は、病院での訪問保育の話。3章は、座談会・難病児とその家族のQOLを考える。 読みながら何度も何度も号泣した。とても優しい心を持つ子どもに。そして、我が子のことだけでも精一杯のはずの母親が、人に対しての気遣いを忘れない優しさに。その一つ一つに涙が出た。 特に、ゆっくん(当時1才)と同室だったのり君(10才)の言葉。ロボットのおもちゃを使い、ロボット同士をぶつけ合って戦いごっこしていた二人。1才のゆっくんはまだ小さくて力の手加減が出来ません。なので夢中になるうちに、ゆっくんのロボットはのり君の体にぶつかってきます。「痛いよゆっくん、痛いよー」とのり君は言うのですが、遊びに夢中になっているゆっくんは力を抜きません。そんなゆっくんを母親が叱ります。注意をされてゆっくんは泣いてしまいますが、母親は「ごめんなさい。」をゆっくんに言わせて一件落着と思っていました。しかしその夜、みんなが寝静まってから、のり君が独り言のように何度もつぶやいていました。「あ〜あ、今日はゆっくん、可哀想だったな。みんなに叱られて、睨み付けられて。ああいうの、僕は嫌だな。ゆっくん、ごめんね。明日はもっと楽しくいっぱい遊ぼうね。」 このエピソードを読み返す度に、涙が出ます。自分自身も辛い闘病生活でストレスも溜まっているだろうに、そんなことにもめげない真っ直ぐな優しい心ののり君。本当の優しさって何かを考えさせられました。 |
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