大森望・豊崎由美
| 『文学賞メッタ斬り!』大森望・豊崎由美(PARCO出版) |
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うわははははは。 久々にまだかまだかと出版されるのを心待ちにしていて、ようやく出た出たーと思いながらいそいそと本屋さんへ買いに行った本なのだ、本書は。 純文学からエンターテイメントまでを総なめにする1冊。どちらかっちゅうと、豊崎由美が純文学担当で大森望がエンターテイメント担当って感じでさまざまな文学賞について、二人がメッタ斬りにしていく。こんなにバッサバッサと文学賞と選考委員を斬り捨てちゃっているのに、こんな本出しちゃっていいのって思ってしまう。 豊崎由美のおいおいそこまで言っちゃっていいんですかというくらい手厳しい突っ込みと、なんだか一見フォローしているかに見えて全然フォローはしていないというかトコロによっては豊崎より手厳しい大森望。そしてこれまた二人が対談後に付けていった註がスゴくて、この1冊読んだら文学賞通ぶっちゃっても問題ないんじゃないかしらと思わせる。 大森望が序文で言っているように「小説好きの小説好きによる小説賞ガイド」。小説賞へ応募するヒト向けの本は数多あれど、読者向けの小説賞ガイドってのは珍しい。珍しい上に出来がいい。非常にいい。文学賞好きにオススメ。
(2004年3月27日更新)
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