一部の方に支持されてる系
『ガーディアンの棲む森』『グリーンデイズ』不破飛鳥
小説です。もはや幻の作家さんです不破飛鳥。
この2冊は完成されたものなのでいいんですが、未完の作品とかもあるんですよ。
わたしはその未完作品が一番好きなので非常にやきもきしています。
というか作者死んだんですかね?マジで。ある日突然姿を消したのです。
はい。まず『ガーディアンの棲む森』、かるーくホラー入ってます。
ずっと一緒だった親友ハルカが実は死んでいた。
主人公の裏切りがハルカに「死」を思い出させてしまうのです。
仲のいい友人4人で旅行に出かけたときハルカは土に埋まった子供の骨を見つけます。
その骨は実は・・・。みたいな。
キーワードは「スカラベ(カブトムシじゃないとこがイカス)」と「かくれんぼ」。
『グリーンデイズ』の方はかるーくSF入ってます。
ある日主人公は白昼夢、しかも正夢を見ます。
自分には未来予知の力があるらしいと思うのですがこれは勘違いでした。
事態はもっと深刻で、世界レベルの話でした。
主人公が見ているのは未来ではなくすでに体験したことを思い出していたに過ぎない。
第3次世界大戦勃発。核が撃たれた。
世界中の人が抱いた死への恐怖心が大きな力となり、
世界は核が落ちた時間から夏休みの始め(
高校生の主観ね。)に延々と戻るようになった。
つまり世界は時間のループに閉じ込められた。
っつーのが物語りの基本軸。
これに主人公たちの恋愛やら友情やら超能力めいたものが絡むのですが超おもしろい。
ナチが使ったとされる拷問、「一片の光もない暗闇に閉じ込めて発狂させる」ってゆーのが出てくるんですが、
初めて読んだ時、めちゃめちゃ恐かったことを覚えています。
『いつか好きだと言って』水城せとな
せとな氏の初期作品はこういうエンディングを迎えるものが多いです。
つまりアンハッピーな訳じゃないけどハッピーとは言い難い。みたいな。
『スリーピングビューティー』なんて一生の愛を確認したけど片方一生目ぇ覚まさないもんね。
『いつか好きだと言って』は人型兵器の恋愛物語(なんじゃそら)です。
敵国にスパイとして送り込むために造られた人造人間2体が主人公で
お互いの中に隠されたキーワードを探りあい、先に読み取った方が採用、読み取られた方はスクラップというもんです。
敵同士でしかも機械なのに惹かれあう。ロマンです。
さらにこのロボットを造った博士同士にも因縁がありラストには衝撃の事実が!
これも例によってアンドロイド達は2体一緒に爆発するわ博士も救われないわで散々なんですが
決してアンハッピーではありません。
しかしそもそもハッピーエンドってどういうものを言うんでしょうかね?
例えばこてこての少女漫画にアンハッピーってないじゃない。
「花子は太郎が好きなの!」「俺もさ花子!!」抱き合う二人。FIN。みたいな。
これはまごうことなきハッピーエンドだけど花子と太郎が高校生だとして彼らの恋愛はいつまでもつわけ?
思うに99%別れるでしょう。
それを想像した時醒めちゃうから、こういう作り話に限っては
せとな氏のような「死」や「忘」をともなった終わり方の方がワタクシのような夢見る読者にはいいのではないかと思います。
もちろん現実ではごめんだけどね。
『飼育係・理イ火 上・下』本仁戻
「リイカ」じゃなくて「リカ」です。念のため。にんべんに火ってちゃんとした(?)漢字ではないらしい。
今休載中なんですよね。これ。ありえない、あんなところで終わっといて。アンジ姉さんの運命やいかに?とりあえず爪ははがされたらしいが。
ありえない設定なのにあまりにサロン組織の構成がよく出来ていて「現実味」を感じて戦慄します。
とりあえず小学校は卒業してから読むのが好ましいでしょう。
『薔薇はもうこない』野村史子
もう絶版らしいっす。これは『TAKE LOVE』という本に収録されている小説なんですが、すごいいいです。
これぞ耽美の極み。
思えばこれを読んだのは確か中学生の頃でした。すんごい衝撃を受けたことを覚えています。
ぶっちゃけちょっと気分悪くなってしまったよ。
でも今となってはこれは本当にいい本だと思います。
ちなみに私はこの小説のおかげで「薔薇」という漢字が書けるようになりました。(ちょうどこの頃安田成美が「バラって漢字で書ける?」とCMで言っておりました)