寂しいものではなく
波音に消える「音」がある

決して寂しいものではなく、むしろ

明日への轍(わだち)に乗った車輪のように

時にはゆっくり、
時にはスピードをあげて

一歩ずつ刻んでゆく足音のように

時には躓(つまづ)き、
時にはスキップを踏んで

僕らの鼓動が成せる業のように

時には穏やかに、
時には激動し

そんな「音」をすべて掻き消す波の音色が
途方も無い星空の下の闇を潤す時

砂の一粒が声の限りに叫ぶ

『オレ達、ここに居たんだよな。
素晴らしいヤツらと共に。
シケった花火に一生懸命火ィ着けてさ、
一個だけ打ちあがって、馬鹿騒ぎしたんだよな。』


そして

僕らはまだ、ここに居る

僕はまだ、ここに居る





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