けふ(一二縛り)
鈴虫鳴く 秋暮れ六(あきぐれむつ)

君に鳴きし 僕の「つばさ」

紅葉燃ゆる 山のあいだ

武者羅(むしゃら)に舞う 僕の「つばさ」



哀しい事 厳しい事

楽しい事 嬉しい事

この世にある 着物全て

君の織りし 僕の「つばさ」



川の音(ね)胸に聞きながら

京都の路に下駄鳴らし

蒼色染め(あおいろぞめ)の袖濡らし

手を取り唄う虫どもの

鳴き空見上ぐ君の笑顔(かお)


剥がれ落ちる 僕の「つばさ」

羽を拾い 糸を紡ぎ


君織り上げし蒼翼

僕の裸を包み込み


今日も濡れる 秋暮れ六





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