希望という名の道標
「赤き血を賜りしそなたに幸あれ

青き瞳の奥底に眠る情熱の炎を照らし出し

碧の星に堕とされし一筋の光の如く

純白の布に万人の夢想を包み込み

橙に染められし具足を大地に刻み込め」


刹那、希望という名の光がまっすぐに地平線まで伸びる


今そこに朽ち果てゆく雄弁たる老兵の魂も

今そこになお硝煙と鮮血の香り残る大砲の陰も

今そこに投げうたれた混沌の作りし煙草の灰骸も

今そこに愛あらんとただ精を放つ二人の情も

今そこに産声を叫び祝福の鐘を鳴らす赤子の笑顔も


そのすべてを余す事なく照らしだし、道を作る


眼下に広がるは罪深き人々の業に満ちた星の表面

禁断の林檎だけではもはや飽き足らず



人はそれでも、少なくとも己の生を己が如く活き、

業の上に成り立ち、希望に満ち溢れし恋をする


その事だけは許されし今の君に幸あれ





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