国連安保理の決議抜きで、米国は英国と組んでイラクをねじ伏せたが、メディアで多くの識者が言うように、
イラクの戦後は世界各地でテロ、ゲリラの報復が頻発するだろう。
米国は大変な思い違いを仕出かしてしまったのではないか。先ず、9・11テロのとき、どうして何故攻撃
されたかを深く考えるべきだった。米国はテロに攻撃されるようなことをやってきたからではないのか。
テロを根絶するため、その支援国イラクを叩いたが、逆にテロを増やすことになろう。
9・11の報復はアフガン攻撃で決着とし、米国は今次の戦後、イラクを含めアラブ諸国にこれまでの威圧
と懐柔を認めて謝罪するしかないと思う。「テロ支援国に謝罪するのか」と米国が色をなして拒否すれば、
テロ根絶はできない。相手の非を鳴らすばかりでは、報復の繰り返しだ。
米国は正義という国益のため、都合のいい時は手なずけ支援し、そうでない時は叩いてきた。その戦略が
お互い宗教を背景にしているため係争地図を複雑にし、負けた側はその宗教の横の連携で結束し、世界規模に
抵抗は拡散する。この際「米国の正義」は通用しない。その「正義」に反抗したのだから。
今後、テロ、ゲリラの陰惨な抗争をなくすには、その根源となった西欧列強の侵略、併合、搾取、なかでも
米国がわが身の暴戻を謝罪するのが最善の策だと思う。そうでないと爾後、世界はテロに怯え、五月号の
「アメリカ時代」の終わり≠ェ指摘するように米国は衰退してゆくだろう。
イ・イ戦争でイラクが化学兵器を使用した非は世界中で、つまり国連が徹底的に責めればよい。
米国が自国の非を非として認め、21世紀型の新しい戦争の終わらせ方を示し反省を表明した段階で、
初めて世界に平和が訪れるだろう。米国も寛容と自重の態度を高く評価されると思う。