ALL BLUE
蒼天に落下する孤独を。
無抵抗に繋がる孤独を。
ただ一つの「わたくし」を知る声がこだまする。
それは全ての終焉と残骸。
それはゼロの始まりと静寂。
求めよ。
「わたくし」を導くその河はなんと
砕かれた塔で埋められていることか。
求めよ。
「行く先」を示すその指はなんと
裂かれた嬰児に隈取られていることか。
砂の鳴く声は生まれたての愛撫にも似て
消せぬ足痕をゆっくりと侵食する
「わたくし」の影は丸く歪み化石へと変貌する
銀の翼よ 風を生む命よ
「わたくし」の声を絶やすのは何故か
証もなく
術もなく
兆しもなく
受けとめる掌さえも
待ち続けるものの清らかさに。
闇の果てを見据える眼差しの愚かしさに。
永眠する季節 転移される契約
倦まざる専制と調和
絶ゆまざる平均律と講和
他人の夢を見続ける死者
呼び留める夜明けの熱
割れた舗道を巡る水脈
ありふれたメトロノームといくつかの警句
一切をあの水面に委ね なお
「わたくし」でなくなるために繋がれる。
「わたくし」であり続けるために落下する。
蒼天よ 汝がもと彷徨う我に
その優しき轍で思うさま 我が命を得よ
誰がために「わたくし」であるのか
誰がために「わたくし」でないのか
蒼天よ 蒼天よ
全て愛しきものよ