再 覚
限りなく過ぎる優しい時間
埋め込んだ傷口は癒されたか
太陽しか見えないと 嘆く理由もわからずに
孤独な雨 ジャスミンの香り
無邪気な髪にふちどられた午後に
灼けた屋根の上 眠っているゴスペルソング
屹立した眼差しよ 女よ
抱えた湖は燃え尽きたのか
大鴉さえも声を捧げた焔の中
未完の物語が廻り続ける
柔らかなくちづけが埋め尽くす空虚
訪れる伝言は明かされぬままに
重たげな弦月が低く 低く
絶え間なく死にゆくお前に 何の言葉が要るのだろう
聖者の群をすり抜ける 不規則な季節たち
あの空のたもとへと 喪われた翼と共に
舗道を砕く素足が 全世界の調和を揺さぶる
甘いバースデーソングの誘惑を越えて
祝福された者よ その瞳に映るものもて信ぜよ
たとえ世界が暮れてしまっても 終わることのないお前の鼓動
冬薔薇の枯れ葉に囁く 蒼い光の記憶
お前のため 待ち続けていた日々の果てに
必ずや
----------"The Resumption of the World"