第四拾壱回〜第五拾回


2003年03月10日
  「第四拾壱回 メディア・リテラシー」
 生活科・総合的な学習の時間において「パソコン」を使用する機会が増えてきた。パソコンを扱えるスキルは、これから更に必要不可欠なものになる。そのためメディア・リテラシーを育てることも重要になってくるのであるが、小学校において、少なくとも私の勤務校の1年生においては、「情報教育のカリキュラム」というものは存在していない。1年生のパソコンの授業は、私がT1になり授業を展開する(担任がT2)。授業の数日前に担任から「次の時間は、これこれこういうことをさせて欲しい」なる大まかな注文が来る。それを基に、それに適した教材(画像・写真・簡単な文)を用意して授業をするわけである。手作りの授業なのでやってて面白いのだが、目標がないのが少し寂しいところなのである。「このスキルができたら合格」というものがないのだ。我が校の1年生に要求させているスキルは「写真を貼る→写真を移動する→写真を拡大・縮小する→マウスを使って字を書く」である。45分間質問もしないでこの作業をこなせる子はどれだけいるだろうか。スキルは求められているのに、その方法は明確化されていない。私はこの現状に疑問を感じている(※)。
 私も代理担任でクラスをもつ時は、パソコンに入れるチャンスをいつも窺っている。この間入れてた時は、普段そのクラスが何をしているのか知らないので「ゲームでもインターネットでも好きなことをしていいです!ただし1つ約束。パソコンの中に入っているゲームはするな!ゲームがしたかったらインターネットで探してこい!」と言って子どもに挑戦させるのだ。5分もしないうちに、耳慣れない電子音があちこちから聞こえてくるが…
 これはまだ良い例で、我が掲示板にちょくちょく顔を出す「稲葉氏」は、上越市で情報教育の先生をしているのだが、そこでは情報教育カリキュラムが明確化されていないことが裏目に出ている現状が起きているとこのである。詳細は後ほど。

※パソコンの授業をするのは楽しいので、1年生の先生に文句を言っているのではない。
2003年03月11日
  「第四拾弐回 言葉狩り」
 戦時中、日本は「戦意高揚」のためカタカナ語の使用を禁じたことがる。特にその被害を受けたのは野球関係者で、「ストライク」は「よし1本!」というように言い換えさせられたのだ。これは外来語を口にすることで、そこに何らかの作用を感じてしまう「言霊」によるものである。発言と結果に因果関係を感じてしまう日本人独特の感性が、このような行為を行わせたのである。これを「言葉狩り」という。
 しかしこの「言葉狩り」を、言霊に束縛されないアメリカ人が最近行ったことを知って、私は認識を改めなければならないのかと思ってしまった。以下は2月26日(だったと思う)の朝日新聞「天声人語」からである。ニューヨークのレストラン経営者が、メニューから「フレンチ」という語句をすべて消し、「フリーダム」に書き換えたという内容だ。フレンチは「フランス」のこと。フランスはイラク攻撃に反対の立場をとっている。だから嫌な「フランス」に関する語句を取っ払ってしまったのだ。レストラン経営者が置き換える語句に「フリーダム」を選んだ理由として、ふと見上げたら「自由の女神」が見えたから、だそうで。「ところで自由の女神ことミス・リバティーはどこの国の人だっけ?」というような文言で落ちが付いた内容であった。
2003年03月18日
  「第四拾参回 もぐりの学生」
 「ガンダム創出学」。聞いたことない学問ではあるが、今春から金沢工業大学において2年計画で行われる講座の名前である。朝日新聞(3月16日)によると、生きた経済学やデザイン、商品開発などを学ぶという。初年度は「現代編」、2年度に「未来編」と題して行うらしい。「現代編」はガンダムが生まれた時代背景、関連商品の開発について学ぶ「経済学」、最新作の「機動戦士ガンダムSEED」まで各シリーズの世界観設定を検証する「宇宙世紀歴史学」など。「未来編」はガンダムで描かれた近未来の宇宙世紀をたたき台に、スペースシャトルの採算性や将来性、宇宙開発などについて専門家や開発者らを交えて論議する。
 何ともふざけた企画だと思いきや、特別講師が半端じゃない。ガンダムシリーズ原作者の富野由悠季氏、アニメ評論家の氷川竜介、メカデザイナーの出渕裕氏、「時空要塞マクロス」などでメカデザイン・脚本・演出を手がけた河森正治氏、アニメ雑誌元編集長で角川書店取締役の井上伸一郎氏などである。まじめな企画なのだ。
 単位取得は認められないが、中学・高校生でも受講可能だそうだ。これではモグリの学生が増えそうな気がする。かつて東京大学で岡田斗司夫氏が講座を開いたことがあったらしい。岡田氏は、アニメ会社「ガイナックス」の生みの親で、「オタク」と自称している人である。「新世紀エヴァンゲリオン」がブレイクしたため、ガイナックスの名前は世に知れ渡った。そんな時に講座を開設したのだが、約八割の受講生が「モグリの学生」だったそうである。いかにも「お前、東大生じゃないだろ…」っていうのがイッパイいたらしい。金沢工業大学でもそうなる恐れがあるのではないだろうか。

※「葛葉が興味を引きそうな講義だな」とお思いだろうが、私はガンダムの知識はサッパリで。
2003年04月28日
  「第四拾四回 疲れ」
  久々の更新。でもいい話じゃない。4月から新生活がスタート。職場も変わり、仕事の量も大幅に変わった。まだ1ヶ月経ってないのに、もう疲れが出てきている。
 朝飯を食べなくなった。食べる気がしないからだ。その反動からか風邪をこじらせてしまった。生え際も少し後退したかなとも思えてきた。
 初任者研修での最初のガイダンスは「うつ病に気を付けよう」というものだった。これから教員として頑張っていこうと思っている若者たちに、暗い現実を教える内容であったのだが、正直こんなオーバーワークだとホントにうつ病になってしまうのでは、と思ってしまう。

 というわけで、みなさんもうつ病には気を付けましょう。

2003年05月11日
  「第四拾伍回 有事立法とメディア」
 また軍事的な話か?そうではない。「有事の際には、国営放送(NHK)だけでなく、民法のテレビ局も戦況について放送しなければならない」という内容が盛り込まれた法案が可決しそうなんで、民放各社が文句を付けたという出来事が起きた。文句の理由として「報道・表現の自由を束縛するもの」というのを挙げている。私にはこれが滑稽でたまらない。
 以下のような状況を想定してみよう。月曜日の夜9時頃、とあるK国からミサイルが飛んできて、日本のどこかに着弾した。「有事」になったのである。すぐさまテレビ局各社は番組を切り換えて「戦況報告番組」をたてる。さて月曜夜9時は、俗称「月9」と呼ばれるくらい昔からドラマで有名な時間帯だ。ドラマの最中に突然番組が切り替わってしまった。しかもその内容は「日本のどこかにミサイルが着弾した」という内容だ。どこのバカがこの番組変更に文句を付けるであろうか。
 実際テレビ局も「9・11」や「イラク攻撃」の時のように、もし有事が起きたら待ってましたの如く報道特番を組むであろう。そこに義務化という押しつけの文言が入ったことに反発するのは筋違いのように感じる。義務化であろうがなかろうが、民法各社は「有事」の際は特番を組む。まるでだだっ子のような反発だ。
2003年05月18日
  「第四拾六回 白装束」
 福井の人間として何とも言えない内容だ。10年の周期でアホの集団は出現するのだろうか。真っ白けっけの集団が現れた。道路交通法違反を繰り返し、各地を転々とし、そして福井にやって来た。正確には「帰ってきました」が正しい。
 「パナウェーブ研究所」なる怪しい団体。「スカラー電磁波」「異星人」「UFO」となんでもアリのことを唱えている。「来ました。グリーンの40」とか訳の分からないことを連呼し、目に見えなく、この世に存在しない(かもしれない)「スカラー電磁波」を恐れている。怪しいこと極まりない連中だ。
 でも彼らはどのようにして資金を集めているのだろう?食料を買っている場面はなかなかテレビには映らない。オウムのような闇資金的な臭いすら感じる。
 私のとある友人は、このたび福井市で貸しアパートを探すことになりました。スーツ姿で「ここ空いてますか?」と聞きに行くと、必ず「あんた…アレじゃないだろうねえ?」と疑われるそうだ。いろんな所でその余波が広がっている白装束。早く何とかなってもらいたいものである。
2003年05月19日
  「第四拾七回 宣戦布告」
 レンタルビデオ店で「宣戦布告」というビデオを借りた。この時期の邦画の新作のコーナーに並んでいる映画である。主役は古谷一行が演じる諸橋内閣総理大臣。政治のドラマである。
 内容は次の通り。敦賀沖に北の潜水艦が座礁し、その乗組員がゲリラ化して民間人に危害を加えた。当初は警察のみで解決するはずが、次第に状況がエスカレートし、自衛隊の出動にまで踏み切る。しかし自衛隊の出動には様々な制限があり、法律が無いため地面にスコップで穴を掘ることすら出来ない始末。敵を目の前にしても発砲は禁止。発砲の許可を貰うのに次から次へと連絡しなければならない。そうしているうちに自衛隊兵は何人も死んでいく。近い将来、こうなるのではないかと思ってしまうくらいリアルな内容で、そして今の日本の防衛システムの無能さを克明に表しているものである。
 未だに有事立法を作ることに反対している、朝鮮寄りの左っ派党がいるようだが、是非この映画を見てもらいたいものである。


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