今日は家に帰って、まずPCの電源を入れて、ちょこっとだけインターネット。
そして一息ついて、時は午前11時前だったでしょうか。

「そうだ、イチローのいるマリナ−ズの試合を中継していないかな?」
とTVの電源を入れました。

「あれれ???(・・)」

中継していたのはマリナ−ズの試合ではなく、なぜかオリオールズ対レッドソックス。 実況を聞いたところ、先発の野茂英雄が7回までノーヒットピッチングとのことでした。

「ええっ!」

実際のところ、野茂投手はオープン戦の結果が防御率11.37ということでかなり 心配でした。いくら調整段階といってもちょっと打たれすぎのような気がしていました。
それが7回までノーヒットピッチングと聞いて驚きの一言です。(・・;


さて8回のマウンドに上がった野茂、あいかわらずのトルネード投法がうなりを 上げています。
画面で見た限りですが野茂の体がずいぶんしぼれているような印象を受けました。 今シーズンに賭ける意気込みの表れでしょうか。

ストレートのスピードは時速88〜89マイル(142〜144km程度)くらい出ていました。 それほどスピードが出ているわけではありません。
しかしスピードガンの数字以上に球に勢いがあったと思います。

そして何よりマウンドでの躍動感、これを見て確信しました。
「今年の野茂はやってくれる。」

あと6人押さえたらノーヒットノーラン達成。
ここまでくると現場でプレーをしている選手や観客だけではなく、 TVで観戦している視聴者にも凄い緊張感が伝わってきます。

8回もノーヒット。大記録達成に向けて期待に胸が高鳴ります。
「もう少しだ、ガンバレ!」

9回1死後、オリオールズのボーディックの打球はフラフラっとセンター前に上がりました。

「ダメだ!これは捕れない!!!」

誰もがそう思ったのではないでしょうか。
しかし、セカンドのスタインズが必死の背走! 見事なスーパーキャッチ!

だいたいノーヒットノーランなどの大記録達成にはこういったバックの援護もあるものです。
チームメイトも大記録達成に向けて盛りたてます。
いよいよあと一人・・・。

バッターボックスにはデシールズを迎えました。この選手は野茂がドジャース時代に ノーヒットノーランを達成した時のチームメイトです。何か因縁めいたものを感じますね。
このデシールズが最後のバッターになるんでしょうか・・・?

「打った!」

打球はレフトに力なくあがり、そしてゲームセット。
大記録は達成されました。

チームメイトが野茂を祝福しています。 そしてスタンドの観客もすごい声援を送っています。ここはレッドソックスにとっては 敵地のボルティモア、しかし野茂に対して惜しみない祝福をしています。

すばらしいプレーに対しては、敵味方関係なくスタンドからの声援が送られるメジャーリーグ はなんかいいなぁ〜って思ってしまいます。日本だったらフィールドにメガホンが投げ込まれたり しますよね・・・(汗)。

野茂はレッドソックスに移籍して初の公式戦の登板です。
そこでの快挙達成はチームメイトにも、そしてレッドソックスのファンにも強烈なインパクトを与えたことは 間違いありません。

メジャーリーグには、アメリカンリーグとナショナルリーグの2リーグがあるのですが、 両リーグでノーヒットノーランを達成しているのは過去3人しかいません。

サイ・ヤング(通算511勝)、ジム・バニング(通算224勝)、ノーラン・ライアン(通算324勝)、 といずれも歴史に残る大投手です。
日本からメジャーに挑戦した野茂がこんな大選手に並んだことは、 とても感慨深いものがありますね。(^^


あと、ちょっと補足説明をしますと、野茂は5年前のドジャース時代にもノーヒットノーランを 達成していますが、その時はコロラドのデンバー・クアーズフィールドでの投球でした。

このデンバーは標高1600mの高地ということで、空気抵抗が小さく打球がよく 飛ぶことで有名です。

そしてそこを本拠地とするロッキーズは、その年チーム打率.289(リーグ1位)、 1試合平均8.3得点と破壊力満点でした。(汗)
この球場ではノーヒットノーランどころか、完封(無得点試合)すら至難の技と言われています。

世間では注目はイチローや新庄ですが、まだまだ野茂にも頑張って欲しいものです。
そして今年こそ夢のワールドシリーズのマウンドへ・・・。