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教師の長すぎる話はやっと終結を迎えた。 廊下を見れば既に帰る人の数すらも減り始めている。 他のクラスはもうとっくに解散しているのだ。 俺たちだけが取り残されている。 フライパンは何を期待しているのか教卓の前に立ったままだった。 (誰もお前に話しかけたりしねーよ。) と、一人心の中で毒づいた。 さっさと渡された細々とした書類の束を鞄に詰め込む。 そして、これも渡された校章を胸につけた。 鐘の形にAをあしらったごく普通のバッチだ。 「ソウ君。帰ろ?」 振り向けば香菜多が立っている。 その近くに大樹の姿はなかった。 「大樹は?」 「何か用事があるんだって。」 「そっか..。じゃあ、帰るか。」 俺はそう言っておっくうに椅子からに立ち上がろうとした。 香菜多が一足先に振り返る...が。 「キャッ。」 いきなり香菜多がけつまずいた。 そして、誰かの机に前のめりになる。 でも、そのおかげで何とか持ちこたえたようだ。 その机にいた人に必死で謝っている。 「香菜多、大丈夫かよ?」 「うん..ごめん。」 香菜多の足元には誰かの鞄が置いてあった。 その持ち主は今はいないらしい。 (ったく、トロイなぁ。こんな見え見えのものにつまずくかよ、普通。) ちょっとバツが悪そうに微笑む香菜多。 俺はそれ以上何も言えなくなってしまった。 なんてったって可愛いものは仕方がない。 これ以上責めることなど俺には決してできなかった。 そして、香菜多を連れて教室を出た。 廊下に溢れている人々に知っている人はいない。 でも、淋しさはなかった。 これからこの人達と知り合っていくのだと思っていたから。 まだ、お昼にもならない。 入学式をして教師の話を聞いただけだから当たり前だけど。 「ねぇ、あっちの学校ってどんなだったの?」 香菜多が興味津々と言った感じで言い始めた。 「ん?普通だよ。平均過ぎる学校さ。まぁ、大きさだけが取り柄かな? 多分この天川高校ぐらいあるんじゃないか?」 「中学校なのに?」 驚いたように言う香菜多。 「ああ、ここよりはずっと都会だったからな。」 俺の通っていた中学は天川高校ぐらいあって 生徒数も1600人ぐらいだったはず。 広いけど、迷いそうなのが欠点だ。 そして、もう一つ香菜多から質問が来た。 「じゃあさ...どうして戻ってきたの?」 「え....?」 その質問は俺の予想など遥かに凌駕していて その斜め上を突っ走るものだった。 もっと色々なことを聞かれるのだとばかり思っていたのに、 それがいきなり...。 とっさに聞こえなかった振りをしていたのも多分そのせいだろう。 多分と言ったのは俺自身全く気づかずにやっていた事だから。 それはきっと触れられたくなかったのかもしれない。 言葉にするなら「何となく」。 これが一番俺の心の真意に近い気がした。 「うーん、おそらくこの街が好きだから...かな? この街を出て行く時だって一日中泣いてたし。」 香菜多が「くすっ」と笑う。 昔からちっとも変わらない。 目を細めて、口元を緩めて、本当に嬉しそうに笑うんだ。 俺はその顔を見る度に幸せな気分になっていた気がする。 そして今も、なっている気がする。 「私もすごく泣いた。いきなり”引っ越すのよ”ってお母さんに言われて 私がソウ君の家の前に着いたら車が出ていった所だった。 それから、雨の中に座り込んでずっと泣いてた気がする。」 俺の方を向いていた香菜多がいつの間にか空の向こうに向いていた。 ずっと遠く、雲も何もない、唯蒼いだけの空の中で 香菜多は何かを見ていた。 それは俺の目には見えないもの、香菜多のイメージだったのかもしれない。 もしくは、空の微妙な色彩の変化を見ていたのかもしれない。 どちらにしても、何も見ていないということはなかった。 「もう一回会えて良かった、って本当に思ってる。」 俺は自分が赤面してしまうような台詞を口にしていた。 大樹がいればきっと冷やかされるだろう。 (もしかしたら、香菜多も...。) 何て思いながら香菜多を見た。 彼女は優しい目つきで俺を見上げている。 そして、香菜多の唇がゆっくりと動いた。 「私も...。」 そのピンクの花びらがそう動いた。 声を出したわけではない。 それは、もしかしたら俺の思い過ごしだったかもしれない。 ...でも、それでも良かった。 分かったから。 香菜多が俺の言葉を肯定していることが分かったから。 「じゃあ、俺ここからバスだから。」 「うん、また明日ね。」 俺に合わせて香菜多も立ち止まった。 ここから道が二つに分かれている。 片方のすぐ先にはバス停。 もう片方の先には香菜多の家がある。 彼女はその交差点で真っ直ぐこっちを見た。 鞄を脚の前で両手で持って、首を少し傾けている。 なんとも愛らしい娘だ。 「じゃあ、ね。」 「ああ、バイバイ。」 「バイバイ。」 白い小さな手が風に乗っているように揺れるのに合わせて、 俺も軽く手を振り返した。 彼女が道に合わせて体の向きを変えるのを見て、 俺もバス停へと向かい始める。 少しだけ下り坂になっている道を殊更ゆっくりと歩いた。 バス停が少しずつ近づいてくる。 なんてことのない時刻表と屋根と 少しのベンチがあるだけの小ぎれいなバス停。 あと数歩でベンチという所で立ち止まって香菜多の道の方を見た。 既に彼女の姿を捉えることはできない。 きっと、家に向かって歩みを進めているのだろう。 もしかしたら、俺のようにこっちを見ているかもしれない。 何だか口元が緩んでくるのを必死で抑えながら時刻表を見た。 あと数分でバスはやってくると書いてある。 その方向、バスの来る方向を見ていた。 バス停には俺以外の人はいない。 どうでも良いものを独り占めしたみたいで何だか少し気分がよかった。 やがてバスはやってきた。 風に乗って、風を乗せて。 俺を連れたバスはゆっくりと市街地の方へと進んでいった。 俺は暗闇に手を伸ばした。 手はするりと飲み込まれて、指はもう見えない。 その中の感覚だけがある手で壁を触った。 手探りで壁を滑る。 何か変なものを掴むのではないかと心配になったりもした。 やがてスイッチを見つけて鍵盤を叩くように電気をつける。 蛍光灯のパイロットランプがちかちか瞬き、 そして、電気がついた。 辺りは既に暗い。 カーテンを開けていなかったので部屋には何か異様な雰囲気が漂っている。 (カーテンを開けておけば良かった.,..。) 少しの反省を覚えて部屋に足を踏み入れた。 今はやっとバイトから帰ってきた所。 駅前のレンタルビデオ屋でバイトを始めた。 週に2〜3回。 親に無理を言って家賃や生活費を出してもらっているのだから それ以外の自分のお金や足らない部分まで出してくれとは言えない。 その分を稼ごうと思って始めたのだ。 レンタルビデオ店のカウンター。 特に厳しい仕事ではないから時給もそんなに高いわけではない。 時給700円。 それが週に2〜3回。 一日はだいたい4時間。 だから月給は28000円ぐらいか。 それを実践できるのならば十分なお金だ。 それにビデオを借りるのがタダになる。 映画が結構好きだからこれは嬉しい。 毎晩何か借りていこうと思う。 でも...。 「疲れた〜。」 そんな風に叫んでベッドに伏せた。 体中がこわばって動きたくない。 特に脚は本当に棒みたいだ。 声も出さないと怒られるので結構本気で出している。 だから、少しばかりのどが痛い。 こんなことでテニスまで出来るのだろうか? (中学3年はほとんど運動してないからなぁ...。) 去年一年を振り返れば引退してからは帰ったら寝る日々だった。 これでは体力も落ちたい放題だ。 俺は目と首だけで部屋をぐるっと見渡した。 持ってきたもの、新しく買ったものが綺麗に整理整頓されて並んでいる。 でもきっとこの状態も一カ月もたない。 そのうちにゴチャゴチャしてくるのが関の山だ。 そんな風に思ってから、自嘲にも似たくくくという笑いが込み上げてきた。 何となく視線を部屋の隅に落として、耳を澄ました。 蛍光灯の低く小さいジーッという音が聞こえる。 俺が身体を動かさないので、ここにはそれ以外の音響はなかった。 目を閉じてノイズに耳を傾ける。 いつもは神経に障る外の音すらも心地よく感じる自分がいた。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 俺の新生活のスタートから一週間が過ぎた。 この頃は少し慣れてきたようで毎日の生活サイクルについていける。 この一週間はクラス役員だの、生徒会だの、転任する先生がどうだの、 入学生テストだの、って慌ただしく過ぎていった。 そして、やっとのことで授業も軌道に乗るようになってきたんだ。 風もなく、雲もない。 桜は咲き終え、葉と混じり始めた木々が夏への歩みを告げる。 空は快晴以上、超快晴とも言うべくするくらい晴れていた。 授業も終わってまたいつものように本を鞄に詰める。 今はまだ持って帰っていても そのうち全てロッカーに置いておくことになるのだ。 少しばかり重い辞書を手にとって、持って帰るべきか、 置いていくべきかを迷っていた。 そして、その決断をしようとした矢先のことだった。 「蒼真。」 「ん?」 声の方向に身体を振り向けた。 だいたいの予想は立っていたのだが、やはりそうだった。 「なんだ、大樹かよ。」 「なんだとは御挨拶だな。香菜多だと思ったのか?」 少しにやけた顔で大樹が言う。 奴の背中には既にバッグが背負われていた。 「やかましい。お前は一回死んでみたほうがいい。 ...で、何の用だ?」 「テニス部に入るんだろ?一緒に行かないかなぁと思ってさ。」 (そういうことか...。一人で行くのも何だしな。) 「OK、すぐ用意する。」 俺がそう言って鞄に教科書を詰める。 でも、俺の予想通りに動かない男だから、 俺と大樹は上手く付き合っていけてるのかもしれない、と思った。 「え?俺はもう行くぞ。」 大樹がさも不思議そうに俺に告げる。 そのしぐさは本気にしか見えない。 「バカ、待てって。」 思わず焦っている自分がいた。 本気でないことなど分かっているのだけれど...。 「冗談だって。さっさとしろ。」 「了解。」 結局辞書は机の奥深くへで眠りにつくこととなった。 悪いがこれ以上、鞄を重くすることは避けたい。 俺のために犠牲になってください。 (って、どうせ予習とかしないし...まぁいっか。) それでも重い鞄を肩から背負う。 そして、大樹に声をかけた。 「行くか。」 「そうだな。...そういえば、香菜多は?」 「あ?そういえば何処へ...? って香菜多だって出かけることぐらいあるだろ。」 俺は当然のことを口にした。 俺だって彼女のことを全て把握しているわけではない。 むしろ、そんなことは不可能だ。 人間同士が完全にお互いを理解し合うなんて、 少なくとも寿命の間ではとうてい無理だ。 その日の気分も、ある出来事の感じ方も、食べ物の好き嫌いだって、 千差万別、十人十色なのだ。 これが違ったらその時点で”完全にお互いを理解し合う” なんて、出来るはずがない。 それが可能ならむしろ、ストーカーの線を疑いたくなる。 そして俺は香菜多のストーカーではない。 「まぁ、いいか。ほら、行くぞ。」 「ああ。」 大樹が机の間を器用にすり抜けていく。 俺もその後を追いながら、少し話せるようになった友達に挨拶をした。 にわかに騒がしい教室を出る。 既に大樹は廊下の少し先をすたすたと歩いていた。 (速いな...。) 少しの不満を胸に抱いて、小走りで大樹を追いかける。 放課後の喧騒がやけに耳につく。 見知らぬ人達が俺がここにいないかのように話している。 それが少し悲しい気がしたが、俺が話をしているときも 知らない奴のことは気にも止めていない。 仕方ない、それが淋しい現実なのだ、と割り切った。 会話と会話の間を通って、テニスコートへと歩みを進めた。 「よう、正。」 「あっ、大ちゃん。」 テニスコートのすぐ側。 そこまで来たとき、大樹が一人の男子生徒に声をかけた。 その”正”と呼ばれた男子が誰なのか俺には全く分からない。 呼び方、親密そうな感じから推察するに、 きっと、中学の友達だろう、というのが俺の予想だった。 2人で何か楽しそうに話している。 (こういうときが気まずいんだよな...。) そう思って下を向いたり、校舎を眺めたりしていた。 ベランダからこっちを見下ろす生徒が幾人となく見える。 それぞれの放課後をそれぞれに楽しんでいた。 何人かの生徒が俺の横を通って部室へと入っていく。 2年生、もしくは3年生だろう。 何かやる気がないように見える。 それに、何人かと言ってもたった2人だ。 そんなことを考えてぼーっとしていた時だった。 「そっちは?」 「ああ、こいつね。」 「ん?」 どうも話は俺に向いているらしい。 かけられた声が俺の意識を呼び戻した。 見れば2人ともこちらを凝視している。 俺は少したじろいで声を出した。 「何?」 何だか拍子抜けした俺の質問。 それに大樹が答えたような、答えてないような。 「こいつは俺の中学からの友達の中川正(ナカガワ タダシ)。 見ての通りのかっこいいバカだ。 こっちは霧島蒼真。漢字が難しい。 取り敢えず表向きは俺の幼なじみということになってる。 9年も離れてたくせに何で戻ってきたのか良く分からないバカだ。 正には二回ぐらい話したことがあると思うけど。」 大樹はどこか面倒くさそうに説明した。 その顔は笑っているようにも見えなくもない。 でも..(何だその説明は?!) 俺は納得がいかないためにすぐさま大樹に言った。 「大樹、本気で言ってるのか?」 でも、俺の強い口調にもかかわらず緩いままの大樹。 「うーん、半分くらいだな。とりあえず、正は良い奴だよ。」 そう言われて納得がいかないまま中川正君の方を向いた。 背は俺より少し低いくらい。 見た目は...かなりかっこいいかもしれない。 ショートカットが大樹とは逆でいい感じ。 大樹と良い勝負をするかも。 「中川正です。宜しく。」 「あ、霧島蒼真です。こちらこそ。」 俺は差し出された手に軽く握手をした。 短い髪を整髪料か何かで立たせている。 それが良く似合っていた。 「正は何組?」 大樹が質問を口にする。 正君はそっちに向き直した。 「A組。確か前にも言ったぞ。いい加減覚えてくれ。」 「悪い。...やっぱりテニス部か?」 「もち。A組からもう一人入部するらしいぜ。 新木...研二?だったかな?」 正君が首を少しかしげる。 多分自己紹介のときにでも言っていたのだろう。 何処のクラスでもそんなのは、やっぱりやるんだなぁ。 俺たちのクラスでも既に3回以上している。 授業ごとにさせられるのでたまったものではない。 「ふーん..そう言えばさ、蒼、俺たちのクラスからも 一人入るとか入らないとか言ってなかったっけ?」 「え..あ、そういえば、一人いた気がする。」 突然の会話の到来に実は少し混乱していた。 自分にいきなり話題を振られても少しばかり困る。 完全に聞く側に回っていたのだから。 「確かそうだ。自己紹介のときに言ってる奴がいた。 名前まではちょっと分からないけど..。」 「ふーん、まぁいいや。行こうぜ。」 正君の一言で会話は終結した。 と言っても、始めからどうでも良い話題だったのだ。 別に終わっても何て事はない。 3人でコートへ向かって歩き出した。 でも、あと数歩で着いてしまうのだけれど...。 緑のフェンスのすぐ前まで来た。 その一角にある扉を押し開ける。 そして、中に入るとそこにいたのは4人の生徒だった。 その中の一人がこっちに向かってくる。 半袖長ズボン。 春先らしいテニスの格好だけど.,..。 (それにしては暑くないか?) 「君たち、入部希望?」 その小太りの人当たりのよさそうな男は軽い口調で言った。 「あ、はい。そうです。」 大樹が一番に答えた。 だから、俺は後は大樹に任せようと思った。 「じゃあさ、この紙に名前と住所と電話番号と生年月日を書いて。 それだけしたらさ、あそこの部室で着替えて 今日から練習していっていいから。」 そう言って渡されたのは細長い3枚の紙と鉛筆だった。 「あ、でもラケットとか...。」 俺が大樹と正君に呟いたのを小太りは聞いていた。 「それならさ、部室にあるのを適当に使っていいよ。 ロッカーに入ってないのはクラブのラケットだから。」 「ああ、はい..。」 なかなかの滑舌に少しばかり感心してしまった。 コートを見ると4人のうち2人はもう既にかなり激しく打ち合っている。 ボールの打球音がここまで来て身体に響くくらいだ。 もう1人は小太りがここにいたために立ちすくんでいた。 どうも見た感じは哲学者みたいだ。 眼鏡をかけてヒョロっと背が高い。 俺たちは外にある唯一の机で言われたことを書き込んでいく。 そして、その上に紙を置いておいて部室へと向かった。 コートから出れば10歩以内の所に部室はあった。 ドアを開けると、6畳足らずの狭い部屋が現れた。 そこには大きな棚とロッカーが幾つか置いてあり 狭い部屋が一層狭く感じ、そして見える。 取り敢えず鞄を棚の適当な段に置いた。 「大樹...。」 「ん?」 「凄いな...。」 俺は心の仲を簡潔に表した。 大樹も”何が”凄いのか分かったらしい。 そして、諦めの感じられる声を発した。 「この汚さはちょっとな...。」 服を着替えながらに見渡しただけでも身体がかゆくなってきそうだ。 ごみ箱の中身をそのままひっくり返してもこうはならないだろう。 それほどまでに、国宝級に汚かった。 「今日の所は仕方ないな。また、本腰入れて掃除しようぜ。」 正君の提案に2人は同時に頷いた。 今そんなことを言っても仕方がない。 これから何時か掃除するしかないのだ。 そう思いつつもできる限りのスピードでこの部室から出た。 一秒でも長くその中にいたくはなかった。 生理的に受け付けない、というのが最も適しているだろう。 俺の手が握っているのは適当に掴んだラケット。 一応グリップテープは巻いてある。 ガットも切れてはいない。 でも、何かの時代を感じるものがあった。 古ぼけていてくすんだ色づかい。 昔ながらのカラーリングとデザイン。 どれをとっても”良いラケット”とはお世辞にも言えない代物だった。 「あ、あれが新木研二だ。」 正君がいきなりそう言って、指で指し示す。 そこには、小太りの先輩と話す1人の男子生徒。 小太りの言動が先と何ら変わらないことからおそらく新入部員、 つまり新木研二君なのだろう。 新木君は俺たちと同じように紙に鉛筆を走らせる。 俺たちは部室から離れてコートへと向かった。 新木君の後ろを通ってコートへと入った。 |