Pure Love


あ〜。終わった〜。入学式って退屈なんだよねぇ。

あ。そうだ。朋美、今何してるかな?メールしてみよっと。
スーツに身を包み、晴れて今年から女子大生。

え〜っと、
携帯。携帯。




ドンッ!

前からいきなりぶつかってくる男。


いったぁ〜。何こいつ!!


「ごめんなさいっ。」

「あ。大丈夫です。」

営業スマイルでその場をやり過ごす。


「あっ。君1年生?」


「はい。そうですけど・・・。」


「じゃあ、ぜひぜひこのテニスサークルをよろしく。」


とチラシを渡される。


「あの・・・・・。」


「じゃあね。」



な、な、何なんだ?あの人!!わけわからん。










ブー ブー ブー バイブにしてあった携帯がなる



あっ、朋美だからメールだ。


=入学式おつかれ(^^)希梨も今日から女子大生だね!=



グッドタイミング!!やっぱ通じあってるね私たち(笑)



=本当につかれたよ。今メールしようと思ってたとこなんだ。
やっぱ私たちは通じあってるね(笑)=



よし、送信っと。あ〜あ。どこのサークル入ろう?



テニス、バトミントン、バスケ、茶華道、ボランティアetc



いっぱいあるなぁ。あ。さっきもらったチラシを見て少し考える。


やっぱダメだ。私にはテニスは合いそうもない。










あ!!バイトの面接忘れてた!!今何時!?

腕時計を見ると もう2時。

3時からだから、今から行けば間に合いそう。

よかった〜。













「あっ、君。さっきの・・・。」


電車を待っていると横から声をかけてくる人がいた。




「あっ。」
 さっきぶつかってきた人。


「さっきはごめんね。急いでたから。」


「いいえ。」なれなれしい奴。


「どこ行くの?」


「・・・あなた誰なんですか?」


「あ。俺は経営学科の滝田直です。よろしく。」


「あ。小崎希梨です。」


「で?どこいくの?」


「・・・バイトの面接です。」何か軽い人。


「今、軽い奴とか思ったでしょ?」


「いえ。別に・・・。」


「いいよ。オレ軽い奴だもん。知り合った人とは仲良く
なりたいって思っちゃうんだよね。」


「変な人ですね。」




あっ。やばっ。ちょっと無神経だったかも・・・。




「ごめんなさい。」


「小崎さんは優しいね。」


「え・・・。」


「だってすぐ謝ったじゃない?悪気があったわけじゃないんでしょ?」


「え。はい・・・。」


「なら許す。」と笑う。




この人・・・やっぱり変な人・・・。




「あっ、電車来た。」