「好き」と言えなくて
「ねえ。希梨。この前また雪くんに会った。」
「また話したの?」
「うん。なんか彼女できたみたい。」
「そっかぁ。」
「ちょっとショックだね。元カレに彼女できたって複雑な気分。」
「まぁね。そうかもね。それで朋美のあこがれの人はどうなったの?」
「どうって?・・・最近好きかもって思うようになった。」
「マジで?いいじゃん!!恋だね!!」
「何が〜?(笑)」
「うまくいくといいね。」
「無理だよ。だって、あの人好きな人いるし。」
「まだわかんないじゃん。」
「だってケータイ聞かれてないし。」
「関係ないよ。大体その人が、その子のこと好きなんて本人から
聞いたわけじゃないんでしょ?」
「そうだけど・・・・」
トントン。後ろから肩をたたかれる。
「ん?」
「やっぱり朋美ちゃんだ。」
「藤堂くん・・・・。」
私のクラスで、まさに今ウワサしてた私の思い人藤堂悠次くん。
マジかよ!?何でここにいるの?だってここ岩瀬町じゃん。
かたまる私に
「朋美?朋美っ。」
「あ。っと、藤堂君こんなところで何してるの?」
「オレはちょっと一人旅。」
はい?やっぱり不思議な人。
「一緒にすわっても?」
「え。」
「どうぞ。」
「ちょっと希梨・・・!?」
「いいじゃん。」
モスでお茶してる私たち2人の前に突然現れていきなり私の隣に
すわる悠ちゃん。
どうしよう。ドキドキしてきた。何しゃべればいいのよ〜!
「私、朋美と同じ中学だった小崎希梨です。」
「同じクラスの藤堂悠次です。」
何勝手に2人で自己紹介し合ってるのよっ。
私がこんなにドキドキしてるのに。
「藤堂くん、注文しないの?」
「あぁ。してくる。」
「うん。」 と行ってしまう。
「あぁ、もう何でこんなところにいるのよ?」崩れる私に
「チャンスじゃん!!」
「どこが?だめ。キンチョーしてしゃべれない。」
「ちゃんとフォローするから。ねっ?」
「何を話せばいいのか・・・・。」
「しっ。もどってきた。」