「好き」と言えなくて・・・2
悠ちゃんが番号札とジュースだけがのってるおぼんを運んでくる。
「な、何たのんだの?」
「モスバーガーとポテトとアップルパイ。」
「よく食べるね。」
「成長期だからね。」
「まだ背伸びてるの?」
「ううん。」
ううんって。
「藤堂君ってもおしろいんだね。」
「そうかな?」
本人自覚してないよ。
「藤堂君大学はどこ行くんだっけ?」
「N大学。」
「そう。」
あ〜、もう会話が続かないっ。何とかしてよ希梨っ!
「そういえば藤堂くん。朋美ってかわいくない?」
何を言ってるのよ?希梨っ。(いつまでも希梨に頼りっきりにな私)
「ああ。うん。」
「困ってるじゃないっ。希梨。」
「でも小さくてかわいいよね。」
「小さくてって・・・・すごく傷ついたんだけど・・・。」
「ごめんごめん。でもホント朋美ちゃんミニサイズでかわいいよ。」
心が躍ってた。飛び上がりたいくらいうれしかった。
私にとって、今まで生きてきた中で1番幸せな瞬間だった。
「ねぇ、朋美。バイト何時から?」
「え。えっ!?」
うそっ、もう2時。
「やばっ。まあいいや。」
「何時から?」
「3時からだけどこのまま行くから大丈夫。でも先に失礼するね。」
「じゃぁ、私も帰る。」
「どこでバイトしてるの?」
「ガスト。3時間だけで週3日やってるんだ。」
「そう。携帯聞いてもいい?」
「えっ・・・・・・。」
一瞬動きが止まる私。
「う、うん。」
紙に急いで書いて渡す。
「はい。」
「じゃぁ、ワン切りしとく。」
「うん。じゃぁ・・・。」
「バイバーイ。」
携帯・・・・教えちゃった。外にでてもまだドキドキしてる。
「顔が笑ってるよ。」
「めっちゃうれしいんですけどっ。」と希梨と笑い合う。
「絶対まだ見込みあるとおもう。がんばって朋美!!」
「うん。」
その日はバイト先でもニコニコしてた。
先輩に「どうしたの?」って言われるぐらい機嫌がよかった。
バイトが終わって携帯を見てみると、何も来ていない。
「・・・・・・なんで?」
やっぱり悠くんは私なんて・・・・・。