雷雨 後編






ドリー夢小説

彼女の小さな手は彼女のからだを隠すシーツを力いっぱいつかんでいた。
ここでそれを脱がしてしまえばまた熱をだすことは目に見えている。

「・・・先生・・・先生のからだ・・・熱い・・・・」
少々乱暴に、彼女をベッドに寝かせてしまったかもしれない。
しかし彼女は気にしていないようだった。

「熱いのは・・・私じゃなくて、君だ・・・」

おそらく、わたしの体温もあがっているだろう。
そして・・・彼女の身体もほんのり薄くピンク色に色づき、まるで上気をあげているかのように、熱かった。

「・・・いいのか?」

今、聞いておかないと、きっと自分は最後まで・・・想いをとげてしまうだろう。
「やめたいのなら・・・少しでも怖いと感じるなら・・・今、言ってくれ」

「やめないで・・・ください」
熟れたように赤い唇が、ゆっくりと言葉をつむいだ。

「・・・・・・」
ずっと君を、名前で呼びたかった。
君の同級生はなんのためらいもなく君を名前で呼び、君は答える。
きっとまた明日から・・・そんなことも叶わなくなるだろう。せめて、こんなときくらいは・・・。

「愛している・・ずっと・・・こうしたかった」
自分の声ではないとさえ感じてしまう、甘い、声。

彼女の手が、わたしのシャツのボタンに伸びた。

ゆっくりと、確実に1つずつはずしていくその動作は私を焦らす。
しかし。ここでがっついてみっともない姿をさらしたくはない。


ふと見ると彼女はまだシーツをまとったままだった。

彼女の動作を邪魔しないように、彼女の胸元に手を伸ばし、シーツを床に落した。

「せんせ・・・」

両手で胸を隠し、困ったように私を見上げる瞳。

「どうした」

かすれたような二人の声。

「・・・はずかしい・・・です」

「これから・・・もっと恥ずかしいことをする予定なのだが」

かあっ、という音がつきそうなくらい、一気に真っ赤になる彼女の顔。

「先生に・・・愛されたいけど・・・自慢できるような、からだじゃないから・・・」

「・・・そんなことはない。君の身体は十二分に私を・・・魅了している」

メガネをはずし、ボタンがはずされたシャツを乱雑に脱ぎ捨て、彼女にキスをした。

彼女は先ほどのキスで多少こつをつかんだらしく、ぎこちなくはあるが、舌を絡めてくる。

ひとしきり味わったくちびるを離し、首筋に、鎖骨に、しるしをつけるように、きつく吸い、舐める。

「せんせ・・・」

熱に浮かされたような、彼女の声。

「・・・なんだ」

焦燥感を帯びた自分の声。もう・・・自分ではどうにも押さえられない。

「卒業しても・・・会ってくれますか・・・」

「・・・当然だ・・・君が・・・嫌だといっても、手放す気はない・・・・」

彼女の両手をそっとどかし、白く浮かび上がるそのふくらみにそっと触れる。

「んっ・・・」
彼女のからだがびくん、とはねた。

その反応があまりに新鮮で、今度は桃色の突起を口に含む。

「んあっ・・・っ・・」

予想通り彼女のからだが、再びゆれる。

舌で転がすそれが、硬くなる。彼女のからだが、変化をはじめていた。

感じてくれている、と思っていいのだろう。

片手を、下へすべらせる。
柔らかい腹を通って、隠されたそこの、熱を確かめた。

「ひゃっ・・・せっ・・んせ・・・」

泣き出しそうな、君の声。

「・・・優しくする。安心していなさい」

正直言って、そんな余裕は、もうない。

しかし、君を傷つけることはしたくない。

乳房に力をいれるたび、乳首を甘噛みし、舐めるたびそこもびくびくと、震えた。

濡れたそこに、そっと指先を滑り込ませる。

「っ・・・・」

君が、息を呑むのがわかった。

濡れているおかげですんなりはいるのはやはり、指先だけ。

なにも受け入れたことがないだろうそこは、きつく、せまい。
そしてとろけるように、熱かった。

「愛している・・・・」

吐息と共に、自然とでた言葉。

彼女の唇にひとつキスをして、彼女のそこに、顔をうずめる。

彼女の行動の、反応のひとつひとつが、愛らしく感じられる。

おそらく君は驚いた顔をしているだろう。

ひざをたてて私の髪をつかむ君の手から感じられる、恐れと、興味と、愛情。

舌で、唾液で、そこをゆっくりとほぐす。

わたしを、うけいれられるように。

「ふ・・・・あっ・あっ・・・せん・・せんせ・・・」

あふれる滴は、自分の唾液だけではない。

「・・・・・・・少し、がまんできるか・・・」
痛い思いを、させるかもしれない。

「・・・大丈夫。せんせ・・・大好き・・・」

彼女の健気な声。
彼女のひざを抱え、ゆっくり腰を沈めていく私の背中に、彼女は細い腕を絡ませ、しがみつく。

「・・・力を、ぬきなさい・・・・」

額にうっすらとかいた汗をぬぐい、キスをする。

涙を浮べた瞳にもキスをおとす。

あいかわらず硬いままの彼女のからだ。

彼女に、見せ付けるようにそのふくらみの先端を舐める。

「や・・ああんっ・・・・」

甘く、艶を含んだ声に、否が応にも煽られる。

彼女の力がやわらいだのを見計らって、腰をすすめた。

「・・・・・・・っ!!!」

彼女の、声にならない叫び。

じっとして、彼女の堅くとじられた瞳に、噛み締められた唇に、そっとくちづけた。

小さく震える小さな体。

少しの、後悔。

「・・・・・」

彼女の、瞳がそっと開いた。

それだけで、この暗闇に光がさしたような感覚を覚える。

「せんせ・・・・しあわせ・・あたし」

彼女の笑顔。

キスしてください、という細い声。

狂おしいような愛おしさに、抱きしめてキスを繰り返す。

キスに、応える余裕を見せはじめた彼女を見届け、ゆっくりと律動をはじめる。

そのうち、動きに合わせて甘い声がもれはじめる。

「・・・まだ、痛いか・・・」

痛いだけではないだろう。

「は・・あん・・あっ・ん・・・んっ・・・・ああ・・・」

艶めかしい嬌声をあげる彼女。

彼女を、独占したい。

胸をさすような痛みを覚える。

誰にも、渡したくない。誰にも、彼女の笑顔を、こんなに艶めいた表情を見せたくはない。

その行為に、こんなにも溺れた自分に驚いている。

思考を巡らせていないと、意識ごともっていかれてしまいそうなくらいの、快感・・・・





・・・・・・大丈夫か」

行為の後の、けだるい時間。

私の声に、がそっと目を開けた。

「せんせ・・・ありがとう・・」

・・・・いや、それは・・わたしの、台詞だ」
「嬉しかった・・・・・すごく・・・」

吐息と共に、幸せそうにつぶやく。
君は・・・

「責任は、とる。・・・あと1年、待っていてくれないか」

「・・・・・・・はい」

君の、笑顔。

そうだ。わたしは君の笑顔をずっと見ていたい。








「その、大丈夫か・・・痛みは」

恥ずかしそうにシーツにくるまったままの彼女に問う。

穏やかな時間とは裏腹に、シーツには紅い模様が散っていた。

「大丈夫です・・・痛かったけど、でも・・・気持ち良かった、し・・・」

ゆっくりとうつむいてゆく君の顔。

「・・・シャワーを浴びたほうがいいだろう。たてるか」

「っ・・・・・・・・・・・・たてない、みたい・・・」

腰が完全にひけている。

「ちょっとがまんしていなさい」

シーツを強引にはずし、彼女を横抱きにしてバスルームへむかった。

「一人で、大丈夫か」

「は、はい・・・ありがとう、ございます」

真っ赤な顔をしたままの彼女をバスルームにおいて、わたしは着替えをとりにいく。

彼女が着るような服は、ない。

通気性の良い綿のシャツなら問題はないだろう。寝る時に私が身につけるのはいつもこれだ。

彼女の身長ならこれだけで十分なはずだ。



バスルームからひきあげた彼女をベッドにおろし、シャツを着るように言い聞かせバスルームにもどる。

随分、汗をかいてしまったようだ。


寝室にもどると、案の定彼女はすでに安らかな寝息をたてていた。

わたしのシャツを着て。

「おやすみ・・・・・・

明日からはきっとまた、君の悩んだ顔ではなく、笑顔が見れるだろう。

楽しみだ。