体育祭 後編




ドリー夢小説

それからゆっくり、名残惜しそうに離れて、すぐにまた熱い唇が押し付けられる。何度も、何度も・・・

「ん・・ふ・・・」

できない息が口付けのあいまにもれた。

どんどん濃密になる先生の舌が口腔を、歯の羅列を探っている・・・

激しくて・・・キスだけで、どうかなってしまいそう・・・

「・・・・・・・」

キスの合間に聞こえる先生の声・・・甘くて、切なくて・・・まるで私が先生のこと、

呼んでるみたい・・・

キス、だけでくらくら?酸欠になっちゃったの?わたし・・・

身体から力が抜けてベッドに背中から倒れ込んだ。先生の手が優しく背中を押さえて・・・


ゆっくりと、沈むように。



「せんせ・・・・」



私の上に覆い被さるように感じる先生の体重。

その心地よさにまたくらくら・・・

私の肩をつかんだ手が、熱い・・・

どっちのものともつかない飲み込みきれない唾液が二人の唇をぬらし、

肩をつかんでいないほうの先生の手が・・・私の足にのび・・・そして・・・




「・・・せんせ?」

「おきなさい・・・悪かった・・・」

???

我に返った私。と・・・先生。

「もう少しで傷口をさわるところだった・・・」

はあ、と大きなため息。

そして、先生の手が私の唇とまなじりをぬぐう。

「悪かった・・・・・」




すごい先生の自己嫌悪が伝わってくる。

・・・わたしは、いいのに。

いいけど・・・先生はやっぱり後悔しちゃうのかな。

学校で、生徒と、こんなこと、したこと・・・


「せんせ・・・・・最後まで、してくれないの?・・・」

・・・・」

驚いた、先生の顔。

私は・・・望んでた。

先生と結ばれること。

・・・そりゃ・・突然でびっくりもしたけど・・・


。簡単にそういうことを言うものではない」

先生の、真剣な顔。

「だって・・・・先生だったら・・・・先生としかこんなことしたくないです!私」

「・・・・・・・・」

「私は先生・・・が・・、先生に触れられるの、好きだから、だから・・・・してほしいって、思ってた」

先生が好きだから。

思わず言いそうになってしまった。

そんなこと言って、先生の重荷になりたくない。

そんなこと言ったら、ただの生徒の中の一人の私が言ったら、先生はきっと、困る。



「先生とは・・・違うんですね。私が子供だから、ですか。からかわれたんだ、私」

「そんなわけないだろう!」

「じゃあ、真剣に、してくれようとしてたんですか」

「・・・・・ああ、そうだ。しかし・・・・少し、時間をくれないか」

「時間・・・ですか」

「・・・君に、この事態を説明する時間だ」

「・・・5分、待ちます」

「ありがとう」


先生はそういうと、私の隣に座ったまま、考えこむ。

正直言って私は・・・先生が真剣じゃなくてもよかった。

先生との行為の事実。それだけで先生との距離が縮まればよかった。

好きな人だもの。

愛されてなくても、片思いでも好きな人に抱かれるなら幸せなこと。



でも・・・


「先生?」

「・・・・・どうした。時間はまだあるはずだが」

「・・・無理に、考えてくれなくて、いいです」

「どういうことだ」

先生が怪訝な顔をあげた。

「ふかふかのお布団があって私は少し露出の多い体操着で、先生と二人きり。

先生が突発的な行動に出ただけかもしれなくても、私はかまわないんです」

「きっ君はっ」

「先生。私は先生だったら、構わないんです。本気です。だから・・・先生が気に病むこと、

ないんです・・・だから先生、安心してください、ね?」

「・・・君は私が、今と同じような状況下にいればいつでも、誰にでも同じ行動をとると思っているのか」

「わかりません。でも先生は私に説明するのに手間取ってるようでしたから・・・」

つい、っていうのを言葉で説明するのは、難しいですから。

「私は、君以外の誰にも・・・こんなことはしない。しようとも思わない。以上。・・・

君の納得のいく説明に、なっているか」

「・・・・・・・・・え?あ・・」

「・・・・今はまだ、その・・早い。君が望んでくれるなら続きは・・・もう少し待っていてくれ」



先生の、真っ赤になった顔・・・・・・・




「・・・私、だけ・・・ですか?」

「そうだ」

きっと私の顔も真っ赤。

「・・・そろそろ、戻らないと君の友人たちも心配もするだろう」

「先生もですね」

先生はまだ少し照れた顔をしたまま、さっきの続きとばかりに私を少しひきよせ、抱きしめてくれた。

安心するように、ゆっくりと優しく。

「・・・君だけだ。君だから私は・・・」

先生がなんか小さい声で言ったけど、私の頭に顔をうずめてしゃべるから良く聞こえない。

それに私のドキドキいう音が大きくて・・・

「先生?」

「行くぞ」

微笑んだ先生がすくっと立ち上がり私の手をひいてくれる。

「はい!」

先生が好き!

保健室を出る前にこの手は・・・きっと離れていってしまうけど、でも・・・


「先生。私午後の競技もがんばりますからね!」

「ああ。頼りにしている」

先生の心強いお言葉。


だから・・・見ていてくださいね。私のこと。

ずっとずっと。

そしたらいつか、私が先生のことだけずっと見てるってこと、気づいてくださいね。