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暑い日でした。8時過ぎに会場に着く。すかさずトイレに行って、準備はOK。まだ冷房が入っていないので、すっかり汗がひいたのは840分くらい。

説明が始まった。マイクの入りが悪いのか、はっきりと聞き取れない。どうせ、変わったことはなかろうと聞き流す。短答式と同様、少し緊張し始めた。

 

簿記

問題が配られるときから試験は始まっている。裏を向けたまま触って、問題量を確かめる。それほど多くない。解答用紙の枚数は、監督者から2枚と告げられる。この時点で緊張がほぐれる。戸原先生の指示を思い出す。「8割記入して、8割正解。」

試験開始。第一問は、特商と個別。枚数は多いが、情報量はそれほど多くない。おまけに前T/Bから始まる問題。第二問は、連結・外貨・持分法・在外支店。「なんてこった。」両問とも解答用紙に見覚えがある。去年の第二問と似ている。共に石川委員の作問かと、いらない想像が働く。第一問から始めることに。

問題一読。千円未満は切り捨て。この指示を見逃して四捨五入したものがあった。解答欄から推測して、試験委員が採点しやすいようにしているのかな?試用販売の記帳方法を理解するのに多少手間取った。「退職金の外部基金への拠出が未処理。」との指示。現金も未処理なのか?当期純利益などの合計欄は無視。下書き用紙は、為替差損益勘定のみに使用。55分経過。仕訳の問題を適当にこなして第二問へ。

問題の概観を掴んで思ったことは、「意外と簡単かも。」@「外貨換算にあたっては、特に指示のない限り、原則的処理によること。」A「税効果会計は、国内子会社にのみ適用。」この2つの指示をうっかり見逃して、在外子会社の収益・費用の換算に期中平均レートを適用し、税効果会計は無視していた。20分くらいしてから気づく。時計を見て、「まだ時間はある。」と気持ちを落ち着かせる。それぞれ複雑ではなかったので、命拾いする。下書き用紙は適度に利用、問題用紙の空白も利用。精算表はフルに活用。仕訳は適当に記入。合計欄を残して、残り5分。記入間違いがないか、第一問、第二問ともに確認。試験終了。

 

まずまずではなかったろうか?とにかく、昼食。お茶を買いにコンビにまで。野坂先生のテキストで利害調整機能・情報提供機能、金融商品を確認。「ローン・パーティシペーション」に期待。

 

財表

見事にはずされた。黒川・醍醐・田中・安藤委員の順か?第三問は、相対する考え方を記述させる問題と金融商品。第四問は、退職給付と古典的な問題。第四問から始めることに。

1(1)「根拠」って?野坂先生のテキストにあったな、うーん、はっきりと思い出せない。とにかく、費用負担の平準化とか有用な情報とか書いておけ。(2)法規集にあったが、その文言どおり覚えていない。自分の言葉で書く。(3)オンバランスとオフバランスの違いか?

2(1)「会計上の性格」とは?解答欄が9行あるので、3行ずつ書くことに。結論→意義(根拠)→結論。最後の結論はくどいけど、入れておく。また、聞いてはいないかもしれないけど、簿記的処理を書いておく。(2)2つの会計処理と根拠」売上高に含めて費用で処理する場合と売上高控除かな?貨幣動態論と財貨動態論みたい。55分経過。思ったより早くできた。第三問へ。

問題一読。問2は曲者?とにかく問1から。反対のことを書けばいいし、答は一つではないと思うので、気楽です。でも、解答欄が小さいので慎重に。

2「払込資本を増加させる可能性のある部分を含む複合金融商品の会計処理」…法規集にあったね、一体として処理するんでしょ。しかし、問題文はさらに続く。「通貨オプションが組み合わされた円建て借入金を例にして…」「??」知らない、さて、どう書けばいいのやら。「会計処理=簿記的処理」と解釈。苦し紛れに独立処理と振当処理なんて、デタラメな事を書く。ゼロ点覚悟。まさかマイナスの点数はつかないでしょう。試験終了。周りの答案を覗く。第三問問2は空欄の受験生もいる。しかし、よくもこれだけ外れるもんだ。

 

周りの受験生も財表の問題には多少の戸惑いがあったよう。そんな声がちらほら聞こえてくる。組織論はプロセス型戦略、財務論はMMを確認。あっという間に試験開始。

 

経営学

パッと見た感じは、それほど試験委員の色はない。組織論のほうが解答しやすいと判断。問題1が奥村委員で、問題2が河合委員かな?

問題1「なんじゃこりゃ?」日経新聞をよく読んでおくんだった。後悔しても遅い。野坂先生の「問題文にヒントがある。」を思い出す。もうこれしかない。問1(1)問題文に「半導体事業の競争戦略」とある。ポーターの3つの事業戦略と勝手に解釈。問2は反対の戦略を書いておけ。問3、問題文に「企業戦略のメリットについて説明…」なんだ、多角化か?垂直統合のほうが適当じゃなかろうか?未練はあるが、問題2へ。

こちらは、誰でも出来るんじゃないの?問3は、試験委員の好むようなキーワードを意識的に入れる。ここで50分。速い。財務論へ。

問題1、原価計算のような問題、仁科委員か?問1(1)「列挙せよ。」そんなにあるのか?2つしか思い浮かばない。(2)2点挙げよ。」3つ思い浮かんだ、皮肉なことだ。問2(1)「割引率じゃないの?期待収益率かな?」結局、2つとも書く。(2)企業固有の数値か、個別事業の数値か?経営学ファイナル答練財務論の最後の問題、…確か個別事業の割引率を使ったような…。

問題2、最適資本構成の問題。これはみんな出来るだろう。問題一読して、丁寧に解くことに。「シグマの上下につける記号、なんだっけ?」昔の不勉強を悔やむ。問3は経営学上級テキストそのままではなかろうか?問4に来たときに残り5分、「えっ、もうこんな時間!」慌てしまって、(2)は多少尻つぼみになる。

 

とにかく、1日目が終わった。明日は、原計の理論と経済学の貨幣理論、マネタリストを確認することにした。

 

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1日目より緊張していない。会場に着いて、さっそく原計の理論を確認。ABCと原価企画

 

原計

去年のことが思い出される。問題が4つあったよね。問題用紙が配られる。監督者が解答用紙は4枚と告げる。「またか。」今年も4問あるらしい。周りの受験生も近くの友達と目で合図していた。

試験開始。やはり4問ある。3問目の内部振替価格の問題は想定外の問題。短答式で出題されたのに…。4問中3問に集中するか、各問30分という時間を厳守し、簡単なところを埋めるか…。後者と決める。

問題1、基準操業度を求める際に、「13交代制で24時間稼動させている。」という問題文に悩まされる。しかし、悩んでも仕方がないので、問6の理論を書く。問1と問2の計算過程を書き忘れていたことには、2日後に気づく。致命傷、駄目だ。

問題2、標準原価計算。原価カードが不明。バッカ―タイプの原価カードを前提に考えた。これがまたもや致命傷に。もちろん、シリングロータイプの原価カードのことも、ちょっとは考えた。しかし、そうすると、差異の金額が多きすぎる。問5は無視してよかろう。問6の理論はよく分からん。さて、冷静なって(そんなことない)考えたあげく、シリングロータイプで計算するしかないと決断。制限時間との戦い。際を計算しても、原価カードがバッカ―タイプなら、水の泡…。次の問題を優先すべきことに。もう既に70分経っている。

第六問問題1、内部振替価格。参った。最も苦手な分野。理論も庄司先生の講義でやったけど、意味が分からなかった。問4までやって、問7を適当に書く。

問題2ABC。この問題に集中すべきだった。しかし後の祭り。問3は時間がないので後回し。その他はとにかく埋める。試験終了。

 

やってしまった。まさか原計で躓くなんて。周りをチェック。少なくとも僕より出来ていそう。失意のまま昼食。気分転換に散歩。そして、監査の最終確認。

 

監査

問題をざっと確認。山浦委員と八田委員か。第七問、山浦委員の問題から始める。国際的な監査報告書の問題。実質的には改正監査基準の問題じゃないの?これは試験範囲といえるのだろうか?しかし、これが絡むのは問5だけ。あとは既存の知識で出来る。また、野坂先生の講義を聞いているのなら、問5も出来るはず。問1、なんと字数指定。下書きしてから記入。時間のロス。問2「考慮される4つの事項」なんじゃ?苦し紛れに、前事業年度や予算の財務諸表、基準値の見直し、基準値の変更、監査計画の見直しなどを書く。問3、試査だけど、行数多いねー。反対概念の精査でも書こう。問4、会計上の見積り。仮定・情報の適切性、過年度の調査、監査人自らの見積り、決算日後の取引・事象などを書く。問5、会計基準単純準拠性説と適正表示独立意見説だったかな?さらに、「監査人の責任との関係でそれぞれの長所と短所を述べよ。」複雑だ。60分経過。

第八問、会話形式の問題。去年の短答式から、こういう形式出てるね。でもよく分からん。問1、財表的な問題。問2「判断する際の留意点について、具体的に説明せよ。」留意点はなんとなく分かるが、具体的とはなんじゃ?例を挙げよ、とでもいうのか?問3(1)問題の流れからいって、経営者不正でしょ。手口なんていろいろあるでしょう。(2)分からん、委員会報告書は、短答式以来読んでいない。適当に書いとけ。問4「問題ないし危惧について、具体的に説明せよ。」またもや、悩ましい。(1)業務が遂行できないとか、内部告発が流行っているから、そんなことを書いた。(2)監査契約の解消、監査意見への反映、よく分からん。問5、こちらのほうが答えやすい。(1)財務諸表の修正、引当金の増加。(2)会計上の見積り、経営者確認書。問6コンサルティング契約は慎重にあるべき…、しないほうが良いと明確に書くべきだったかな。試験終了。

 

手が痛い。肩にも力が入っている。経済学の貨幣理論とマネタリストを確認。

 

経済学

監督者から解答用紙が5枚と告げられる。「多いなー。」率直な印象。

試験開始。ざっと問題を確認。すかさず、解答用紙も確認。第十三問の問題1の解答量が膨大。とりあえず、第十三問から。問題1、生産要素が3つ。「超短期、短期、長期」なんじゃ?しかし、通常の生産者理論と一緒じゃないの?計算がややこしいだけ。でも、計算過程を書くのが面倒だ。技術的限界代替率が要素価格比に等しい。これを使いたかったが、ラグランジェの未定乗数法を使うことに。問10、計算過程に「長期利潤は正」なんて書いてしまう。試験終了間際()に気づく。40分経過。

問題2、出来ない。部分点を狙う。後回し。

第十四問問題1問題2、これはみんな満点でしょ。続いて問題3。国際マクロも問題。「ヤバイ、このモデルは知らない。」迂闊でした。答が分数で出てくる。それでもとにかく記入。残り20分で第十三問の問題2へ。

関数が非常に抽象的。問2(1)は、価格=限界費用か?

問題1の問10の間違いに気づく。すばやく訂正。「長期利潤はゼロ。」試験は終わっていたかもしれない。

 

2日目が終わった。原計の失敗が気にかかる。70点くらいかもしれない。アシキリが頭をかすめる。「勘弁してくれよ。」失意のまま帰宅。明日は1時間遅いので、ゆっくり商法の答練を確認。もう商法でホームランしかない。監査役、取締役の責任、株式、各社会社、企業結合、総則。

 

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去年は速く試験が終わってほしいと思っていた。商法の試験中は「これで開放される。」とニヤニヤ笑いながら、答案を書いていた。今年は緊張していた。原計の凹みを取り戻さなければならないから。

 

商法

去年と同様、第十問の問題が透けて見える。小問が2問。問題1を裏から読むと「名義書換の不当拒絶」の論点と思った。しかし、もう一度読み返すと「名義書換未了の株式譲受人」の論点だと気づいた。気づいてよかった。前者だと全く違う結論になる。問題2は「代理人資格を株主に限定する定款規定の有効性」の論点。この時点で、第十問の構成は大体出来上がる。この問題で点差がつくのか、疑問に思う。

試験開始。第九問は各社会社の出資の回収方法を聞く問題。こちらのほうが書きやすいと判断。第九問から書くことに。

総論で「会社は営利社団法人なので、出資を募る必要がある。しかし、社員を保護するために出資の回収方法を保障する必要がある。」なんて、もっともそうなことを書く。「各社会社間の違いは、社員の責任と人的信頼関係の相違にある。」とも書く。あとは各会社ごとに順に書く。退社制度と持分の譲渡、利益配当も書いた。総論に出資の回収方法には、持分の払い出しと持分の譲渡および利益配当があると書けばよかった。また、この問題も点差がつくのか疑問に思う。

第十問問題1、論点は名義書換未了の株式譲受人を会社側から株主と認めて、その者に権利行使させることが出来るか。判例・学説である肯定説を採用。否定説は紹介しなかった。もちろん、総会決議は有効。鉄則どおり、事例分析→規範定立→結論・当てはめ。こういう問題こそ、条文と答案構成が重要。

問題2の論点は、@代理人資格を株主に限定する定款規定の有効性と、A株主でない者が議決権を代理行使した場合の総会決議の効力について。@はもちろん、制限的有効説。Aは場合わけをする。近藤先生の問題集にあった弁護士による代理行使も有効である、と最新の判例も意識的に書く。二問とも読み直す。緊張がほぐれるという感覚はない。試験終了。

 

帰路、もうここには来たくないと思う。でも試験は終わっている。1日目に思うべきことである。来年もこの場所にいる予感が強い。去年より憂鬱である。