川遊び |
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僕の実家のすぐ近くに川が流れてまして。今でこそ住宅が立ち始め、川もずいぶん様子を変えたようですが、僕が実家にいたころは割と綺麗な水が流れていました。夏休みなど、網を持って魚をすくいによく出かけたものです。今回の醜態は、そんな川遊びのお話です。 ある年の夏休み、その日もいつものように水着と網を持って川へと出かけました。冷たい水を楽しみながら、フナをたくさん捕まえて遊んでいたのです。フナを捕まえたからといって、別に食べるわけでもないし家に持って帰るわけでもありません。ただフナを捕まえる、その行為が楽しかったのです。 どれぐらい時間が経ったでしょうか。最初は冷たい水も心地よかったのですが、すでに体が冷えて肌寒くなってきています。もうそろそろ帰ろう。そう思い、家の方(下流)に向かってジャブジャブと歩き始めました。と、そこへサイレンの音が響いてきました。 田舎では、お昼とか夕方にサイレンで時刻を報せることがあります。ああ、もうそんな時間か。早く帰らなきゃ。 そのとき、ふと気配を感じて土手を見上げると、麦わら帽子をかぶったおっちゃんが歩いていました。そして僕と目が合ったとたん、 とのたもうたわけです。 ・・・え?正直、意味が分かりませんでした。僕何か悪いことしたっけ?まぁとにかく、そんな血相変えて怒鳴るくらいだから、ここは従っておいた方がよさそうです。僕はジャブジャブと土手に向かいました。その瞬間でした。 ドドドドドーッ 上流にある貯水池からの放水でした。 フナ入りバケツはしっかり握ってました |