海であたふた |
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夏に帰省した際、せっかくなので海に行ってきました。
一人で。
実は僕は離島出身でして、海は大変奇麗なのです。そこで僕は
、
「この奇麗な海を友達にも見せてびびらせてやろう」と考えま
した。
というわけで、防水加工の使い捨てカメラを購入。家からチャ
リで20分ほどの砂浜へと向かいました。
一番奇麗な浜はチャリではとても行ける距離ではないので、今
日のところはそこで撮影です。 僕は海パン一丁になると、早速海に入り、波間を漂うクラゲや 、群れで泳ぐ小魚、砂に身を潜める 浜ガニ、それに水を入れ替えたばかりのプールのように澄んだ 水中の風景を次々とフィルムに焼き付けました。 20枚程撮ったところで、もういいだろうと思い海から上がり ました。泳ぐのは好きなのですが、海でクロールと いうのもなんだか無様です。 そこで僕は、凍るように冷たく澄んだせせらぎ(淡水)で足を 洗い、砂が付かないように注意しながら、そのまま傍にあった 岩の上に登り、足を乾かすことにしました。 のんびりと足を乾かしている間に、久しぶりに来た海の風景を 眺めていました。昔は海の家なんてなく、人もまばらだったの に、いつのまにか休憩所 みたいなものができています。浜にはビニールなども転がって います。「ああ、ここも段々と汚れていくんだろうなぁ」など と考えていると、 足元の方から小さい女の子の声が聞こえてきました。ふと視線 を落とすと、小学校低学年くらいの女の子二人が流れの中に立 ち、その母親らしき女性が、 洗面器のようなもので彼女達に水をかけていました。先ほども 書きましたが、この小川(と言うほど幅もありませんが)は、 湧き水が流れているのか、夏でも むちゃくちゃ冷たいのです。休憩所にはシャワーだってあるし 、そちらで洗えばいいのに。と思いながらも微笑ましくその光 景を見ていました。 (ああ、そういえば自分にも覚えがある。夏休みの夕方、仕事 から帰ってきた両親に連れられて泳ぎに来て、その度に体をこ の水で洗われてたっけ。 冷たいんだよなぁ・・・) そのうち、母親は彼女達の水着を脱がせ、素っ裸にして水をか け始めました。小さい子とはいえ、レディの裸を覗き見するわ けにはいきません。僕は一応背中を 向け、足の乾くのを待ちます。背後からは、女の子達があまり の水の冷たさにあげる、悲鳴にも似た声が聞こえてきます。し かしいくら田舎とはいえ、他にも 海水浴に 来てる客は結構います。そんな中で自分の娘を裸にするのはい かがなものですか?お母さん。ちょっとまずいんじゃないでし ょうか? とその時、僕はもっとまずい人物に気が付いてしまったのです 。 背中を向けてるとはいえ、女の子のすぐ傍の岩の上にいる僕。 (昔を思い出して)ちょっぴり微笑んでいる僕。傍らには(海 を撮る為にもってきた)カメラ。 そしてその光景は休憩所から丸見え。 ち違うんです違うんです。僕が悪いんじゃないんです 。悪いのは女の子を脱がせた母親で、僕はただ見てただけなん dいや見てない見てないっ 見てないんです!!!! 僕は親子に背を向けたまま、彼女達が去るまでう つむいているしかありませんでした。 (日焼けで) |