Diary 2002/10/19

 

 

 

 

 

 

 

426 Tragedy

今日、彼氏に別れを告げられた。

突然の出来事だった。

いまだに自分の身に何が起こったのか、

混乱していて、めちゃくちゃで……

わからない。

 

なにも……わからない………

 

 

 

 

 

427 「夢」

昨日から一睡もしていない。

昨日のことがすべて夢であって欲しい。

ずっとそう思っていた。

 

目を閉じて、眠りにつけば

夢と思えるのかな?

 

だけど、目を閉ると、

すぐに孤独感と、絶望感に襲われる。

 

ものすごく怖くなって目を開けてしまう。

 

もう、ほんとうに、どうしていいのかわからない…

 

誰か、助けて……

 

 

 

 

 

 

 

 

52 「幻影」

街を歩いていると、

あのひとのことを探してしまう。

あ、背の高さが似ているな。

あ、髪型が似ているな。

あ、肩幅が似ているな……

 

あのひとが、街中にあふれている。

街中の男の人が、あのひとに見えてしまう。

 

……私はおかしくなってしまったのだろうか。

 

 

私はもう、壊れてしまったのだろうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

57 Rain

抜け殻のように呆然としたまま外を眺めていると

雨がぽつぽつと降ってきた。

しばらくするとどしゃぶりになって

部屋の窓にはげしくぶつかってきた。

道路の外灯に雨が反射して

まるで銀色の刃のように……

 

気が付くと、私は

傘もささずに外に出ていた。

全身に雨を浴びながら

私は願った。

 

雨よ、銀色の刃となって

私の身体を貫いて。

その激しい痛みで、

私の心の痛みを忘れさせて……

 

 

 

 

 

 

 

 

514 Wind

もし、ひとつ、願いが叶うなら

私は「風」になりたい。

 

風になれば

私はこの大気に溶け込み

この辛い気持ちを無限に薄めることができるから。

 

風になれば

たとえあなたがこの世界のどこにいても

あなたのそばにいることができるから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

66 Star

夜空に広がる星空。

 

この星空は、誰の元にも

公平に降り注いでいる。

 

もしかしたら、あのひとも

北の空に輝くあの星を

見ているのかもしれない。

 

そう思うと、

私の心は少しだけ、ほんの少しだけ

救われるような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

821 Time after time

「どんなに辛いことがあっても

いつか必ず、笑える日が来る」

この言葉だけが

今の私にとって、唯一の救いとなっている。

 

だけど、

そのときは、いつくるの?

 

この苦しみから

私はいつ、解放されるの?

 

それは、

途方も無い先のことのように思えて………

 

 

もっと早く

救われる方法を私は知っている。

だけどそれは、

永遠に叶わない、幻想。

 

だから私は、歩きつづける。

終わりの見えない道だけど……

 

いまの私にできることは

例え見えないゴールであっても

目を見開き、歯を食いしばって

一歩ずつでも前に進むことだけだ。

 

 

わかっていても、辛い……

 

 

 

 

 

 

 

1015 Flower

道端で花を見つけた。

どんな環境にも負けないで

一生懸命、咲いている花。

 

空虚な時を生きている私を

まるで励ますかのように

道端で咲いている花。

 

花を見ていると

なぜかすこしだけ元気が出た。

 

もしかしたら私は

その花から

ほんの少しだけ

勇気をもらったのかもしれない……

 

 

 

 

 

 

 

 

1227 Friends

今日は久し振りに帰省した友人達とお酒を飲んだ。

酔いと、安心感と、懐かしさで

私は久し振りに、

心の底から大笑いをした。

 

もしかしたら私は

前に比べて大分ましになったのだろうか?

 

でもまだ、心の奥には

辛く悲しい気持ちも残っている。

 

私にはまだよくわからない……

 

とにかく今日は、友人に感謝!

 

 

 

 

 

 

 

 

212 Old days

最近になって

冷静に昔のことを思い出せるようになった。

 

あぁ、私のあそこが悪かったかな?とか

あのときこうすればよかったかな?とか。

 

……言葉だけだと後ろ向きに見えるかもしれないけど、

私自身は前向きに考えれていると思う。

 

これは、「後悔」じゃなくて、

同じ過ちを繰り返さないための

「反省」

 

 

 

 

 

 

324 All right

今日は久し振りのコンパ。

…なぜだろう、わからない。

もう、他の男の人に

あのひとのことを重ねなくなっていた。

 

あのひとと、この人たちは

「別人」だ。

 

なぜか、はっきりとそう思った。

 

自分でもわかる。

私はもう、大丈夫。

 

 

 

 

 

 

 

423 Surprise

驚いた。

先月あったコンパで知り合った男性の一人に

「付き合ってほしい」と告白された。

 

正直、うれしかった。

 

だけど、正直、不安……

 

あのひとと、彼を

どこか重ねてしまいそうで………

 

私はどうすればいいのだろう。

 

 

 

 

 

 

430 (最終日)「勇気」

一週間、悩んだ。

今日、彼に答えをださなければいけない。

 

正直、まだ迷いはある。

不安もある。

 

だけど、思い切って

飛び出す勇気がなければ

私は前に進めないような気がした。

 

私が今一番願っていること。

「変わりたい!」

 

 

そんなことを考えているとき、

私はふとあることに気付いた。

 

「もう、あのひとのことを考えなくなっていた」

 

 

私の心の中で

もうひとりの私がこう言っている。

「あなたはもう、大丈夫よ。

だから、勇気を出して

新しい恋に飛び込みなさい」

 

 

 

……私は、答えを決めた。

 

 

 

だから、私は

今日を最後に

この日記をやめようと思う。

 

辛いとき、その気持ちを

ストレートに表現するための、日記。

 

今日で、その役目はおしまい。

 

ずっと心の支えになってくれたこの日記を

これから火で燃やそうと思う。

 

ほんとうにありがとう。

 

 

そして、さようなら。

「過去の私」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は日記の最後の文を書き終わると、

ため息と共に日記帳を閉じた。

 

そして、日記帳を片手に庭に出ると、

用意していた落ち葉や他のゴミにゆっくりと火をつけた。

 

 

めらめらと燃える炎に向って

私は日記帳を1ページずつ破っては

中を読んで、火にくべていった。

 

蘇ってくる昔の記憶が

煙と共に風に舞って、空の彼方へ消えていった。

 

 

最後のページが燃え尽きたとき、

私は大きな声で「よしっ!」と叫んで

勢い良く立ち上がった。

 

 

髪も切った。

服装も変えた。

化粧も変えた。

 

 

 

今日から、新しい私の人生が、始まる……

 

 

 

 

 

 

 

 

end