第1話:謎の声
「グルキタ様今日は,あなたの大好物の超特上しもふりソーセージですよ。」
豪華なお皿にのったすごくおいしそうなソーセージがグルキタの前に置かれた。
「やったワン!いっただきま〜すだワ〜ン!!」
ガブ!あれ?なんかちょっと硬いワン・・・。
「アハハハ!!や〜いひっかかった!」
いつのまにかあたりが真っ暗になってどこからか、声が聞こえる。
「誰だワン!僕のソーセージ返すワン!!」
「ばっかだなあ〜。そんなもの初めからないよ〜ん。だいたいあんたみたいなただの犬なんかにしもふりソーセージ
なんか誰もあげるわけないじゃん!」
「犬じゃないワン!捕まえてやるワン!」
グルキタは、その誰かにかみついた!
『きゃ!なにすんの!!』
バシ!!
「痛いワン!あれ?ここどこワン?」
気づくとあたりは、お城の中だった。
「あいつはどこに行っちゃったのワン?」
「人にかみついといて何を寝ぼけたことを言ってるの。こんなとこに寝てたらお掃除のじゃまでしょうが!」
あ、そうか僕、夢を見ていたんだ・・・な〜んだあのソーセージ食べたかったのになあ〜。
「ほら、ぼさっとしてないでさっさとどっかに行ってちょうだいな。」
お掃除のおばさんにほうきで追い出されながらグルキタは城の庭に出た。
グルキタがいるこのお城は,サヤーン国のお城の中。グルキタは、このお城のペットみたいな存在である。
「あんなに怒らなくてもいいのになあ〜。だから、お掃除のおばさんは苦手ワン。」
グルキタは、またお城の中に入っていった。廊下を歩いていると,奥の部屋から声がしてきた。
「・・・・・であるから・・・・あ、もうこんな時間。そろそろお勉強のお時間は終わりですね、ソフィ様。ちゃんと復習をし
ておくのですよ。」
ソフィとは、サヤーン国のお姫様である。
「はいはい、分かりました。もういいでしょ。」
部屋からきれいなドレスを着た女の子が出てきた。
「あれ?グルキタじゃん、どうしたの?」
「お昼寝してたらお掃除のおばさんに怒られたから,ちょっとお散歩してたのワン。」
さすがに、しもふりソーセージを食べ損ねたことは言わなかった。
「あ〜あの人けっこううるさいもんね。そうだ、ね〜グルキタ、よかったら私といっしょにちょっとお散歩しに行かない
?この後ずっとひまだからさあ〜。」
「OKだワン。どこに行くワン?」
「ん〜じゃあ久しぶりに城の外に行きたいな。あ、グルキタちょっと私の部屋に来てくれる?」
そう言ってソフィは、走って行ってしまった。
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