第2話:ソフィの部屋で
「部屋に来いってソフィはいったいどうするつもりなんだワン?」
と、グルキタは不思議に思いながら,ソフィの部屋に向かった。
一方、先に部屋に戻っていたソフィは何か探し物をしていた。
「あれ〜?確かここに入れといたはずなんだけどなあ〜。」
部屋中のものをひっかきまわしながら探しているので、もう部屋はぐちゃぐちゃ。歩く場所がないくらいだ。と、そこに
グルキタがやってきた。
「うわあ〜!!どうしちゃったのワン!まさか部屋に来いって行ったのは僕に部屋の掃除を手伝わせるため?」
「違うよ〜。グルキタが来る前に出かける準備をしようと思ったんだけど、サングラスと太陽石のついたペンダントが
見つからないのよ〜!あれがないと,モモ達の世界に行けないよお・・・・。」
太陽石について説明すると,これはもともとサン君(太陽)の一部で謎めくパワーを秘めたものすごく不思議な石で
ある。なぜソフィがこれを持っているのかと言うと,モモ達がもとの世界に帰った後サン君がソフィにくれたものだ。ち
なみにモモ達がいるもとの世界というのは、ソフィのいる動物や太陽がしゃべるような世界ではないまったく普通の
世界のことである。
「・・・しょうがないわん・・。僕の天才的な鼻で探してあげるワン!クンクン・・・・。あ、見つけた、ここだワン!」
「あった〜!!ん、なんか言った?」
ソフィは、グルキタが言った所と全然違う場所でサングラスと太陽石のついたペンダントの入った箱を見つけて,そ
れをだいじそうに抱えて持ってきた。
「・・・・・僕・・・帰るワン・・・・・。」
「ごめん〜。だから、行かないで。グルキタがいないと、私の脱出作戦が成功しないんだからあ〜。」
「だっしゅつ?そういえば、ソフィはなんで僕を呼んだのワン?」
「そうそう、それをここで言おうと思ったんだ!じつは、私モモ達の世界に遊びに行こうと思うんだ!でも、みんなが
動かなくなっちゃった事件があったでしょ?あのときから、みんなすごく神経質になっちゃってさ、城下町に行くだけ
なのに付き添いがついて来るんだよ〜。私、そういうの嫌いなのよね〜。」
「・・それで最近よくこっそり外に出かけたりしているのワン?」
「そうなのよ。ましてや、町の外でしかも見たこともないような世界に行くなんてもってのほか!だから、今回はいつ
もよりこっそり城を抜け出す必要があるのよ。」
「でも、ソフィが抜け出すのはみんな分かってきてるワン。どうするワン?前に窓からはしごを使って降りたり、お城
の人に変装したりいろいろしてたけど、今度はうまくいくとはかぎらないと思うワン。」
「だから,それはもう考えてるよ。グルキタ,お城を抜け出すとき一番ばれるのは、なに?」
「それはもちろん、お城の入り口からどうどうと出ることだワン!というより、それは脱出と言わないワン。」
「普通はそう思うでしょ?それを逆に利用してやるのよ!まず、私がお城の入り口にいる兵士さんとしばらく話をす
る。その間に,グルキタには悪いんだけどちょっと人騒動おこしてもらうの。」
「ひとそうどう?」
「うん。何をするかはまかせるけど、とにかく入り口にいる兵士さんがそっちに行くくらい派手にやってほしいの。」
「そっか〜。その間にソフィは外に出るんだワン。でも、そんなにうまく行くか分からないワン!荷物もあるし・・・。」
「それは大丈夫。今日は,お城の人たちが全員で町の人の意見や国の経済について話し合う日なの。だから、お城
の人たちが入り口以外はみんないなくなっちゃうの。しかも、今日の入り口にいる人は何かあるとすぐにそこに飛ん
で行っちゃうカズさんなのよ。だから、カズさんならお城の中でなんか起きれば絶対そこに行きたくなるから。お願い
!この作戦はグルキタ次第なのよ!」
「え〜。だって、今日お掃除のおばちゃんに怒られたばっかりなんだワン・・・・。」
「グルキタだってモモ達の世界に行きたいでしょ?・・・後でしもふりソーセージおごってあげるから・・・。」
「しもふりソーセージ!!・・しょうがないワン・・。今回だけワンよ!」
「ありがとう!あ、荷物はグルキタが来る前に外に出しておいたから。」
グルキタはぽかんと口を開けたまま何も言えなくなった。
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