世界の人数分の3。
それくらいの人が知っていること。
随分前まで、私はある女の子の様になりたいと
切に思っていました。
でも、そんな彼女との出会いも覚えてはいないし
気づけば彼女のHPに入り浸り、
彼女についての情報探しするために
いろいろなサイトに入り浸りするだけで、
現実に会った時すらありません。
勿論、喋ったときすらありません。
そんな彼女の何に魅力を感じたのか。
あの頃は解らなかった。
解ろうとしなかったけれど、
今は、なんとなくボンヤリと解ります。
一つは、享有の痛みがあるということ。
二つ目は、人々から興味を引かれ、
そんな彼女が自分とはまったく違う彼女が
光り輝いている彼女が
羨ましくて欲しくて仕様がなく、
彼女と一緒な様な人間になれば・・・
と思い、彼女のような人間になるよう
過ごしてきたけれど成りきれなかったのです。
その時は、必死に彼女の皮を着ようとしていたから
自分は成りきれていると思い込み激しく
成りきれていない自分がいる事なんて
気づいていなかったのです。
所詮、彼女の上辺しかしらない私は
彼女には成りきれないのです。
第一、私は私であり、彼女は彼女です。
理想を求めるのは自由だけれど、
人のものを自分のものにしようなんて
厚かましく、恥に近いものなのです。
そういう事を知ってから、
彼女のHPには足を運ばなくなりました。
彼女から教わることは何もないからです。
それに、単純細胞な私なので
彼女に成りきりたい症状が
また、出るかもしれないからです。
それから、
彼女のことは忘れることは出来ませんでしたが
彼女に染み付かないよう努力をしました。
そうする事で、着ぐるみを着ていた
自分を取り戻し始めていたのです。
そして、つい最近久しぶりに
彼女のHPに足を運んだのです。
もう、成りきりたいとは思わず、
冷静で落ち着いて手を動かし、目を動かし、心を動かせました。
彼女の本心を完全にではないけれど知りました。
なんとも強く、なんとも弱く、
寂しく、優しく、大人で、たのもしく
そして、どれほど前向きだったのか。
あれほどの暗闇にいたのに
自力で這い上がろうとしていたのです。
私は涙が出そうになりました。
私の勘違いが馬鹿らしく恥ずかしくて
自分の愚かさを強調できます。
必要なのは自分らしく。
彼女にならず自分自身で
どこまで行けるのか。
マイナスとプラスを揺れ動きながら
一歩を踏み出るだけで
今は、それだけでいいのです。