健常者=〔身体(精神)障害者に対し〕体の動きが普通であること。
(学研*学研現代新国語辞典改訂新版*金田一晴彦編)
あたしは、健常者なんだと思う。
今抱えている事なんて自分にとっては大事だけど、
死を目前にしている大病を抱えている人のことを考えれば、
所詮はわがままと自制心がないだけのこと。
ただ、それだけにしか過ぎない。
だから、困ってる迷ってる、はっきり言ってその思考はうざい。
もちろん気づきもしない。
あんたがそんな素振りを一度も見せないから。
病気持ちって言ってもあたしにあんたは病名を言わなかった。
だから、あたしは自然でいられたんだと思う。
いつもと同じ、笑い、怒り、冗談を言う。
あたしなんかよりもすげぇ演技者。
誉める価値なんて欲しくないっしょ?
大切な人が又一人消える不安、寂しさ、悲しさ。
残されていくあたしの生命の重さ。
ひしひしとその音が近づいてきてる。
すっげぇ、うぜぇ。
うぜぇ思考がぐるぐると回ってる。
頭カチ割りたりてぇよ。
あたしは、告知が始まったあの日から
あんたにどう接していいのかわかんねぇよ。
やつれて、辛く苦しい暗くなる、
それでも明るく毎日を送るあんたをあたしはリスペクトしてる。
うれしくねぇよな?
今、大病と戦ってるあんたにあたしは一体
なんて言葉をかければいいの。
「お願いだから死なないで」
なんてカウントが始まってるあんたには口にはできねぇよ。