もう、ぼろぼろさ。
あいつもあたしも。
そんなのあたしだって気づいてるさ。
あいつの分身なんだから。
夢に見るものは殺人者。
それは、あたし。
そう、あの人を殺したのはあたし。
消えない事実。
それを隠して夢でうなされる。
あいつは、決してあたしを許してくれない。
当たり前だ。
あいつはいつだって
強く逞しく優しさで満ち溢れていた。
羨ましかった、憎かった。
あたしの欲しいものは、全てあいつが吸収していたんだ。
だから、あの日
あたしは、あいつを殺したんだ。
それは、あいつのものをあたしが奪うとかなんて
陳腐で卑劣な理由じゃなかった。
自分が弱者であり、寂しさのあふれた人間と
強調していた。
あたしは、あの電源をつかってあいつを抹消したんだ。
もう、あいつがあたしの名前すら呼ぶことが出来ないように。
あたしがあいつの名前を呼ばないように。
でも、あたしは今でもあいつの名前を呼んでしまう。
縋り付いて離れない。
頼って戻れない。
あいつがいないとあたしは生きてけない。
一人じゃ無理。
あたしは、またあいつという人間を造りだす。
本体はあたしだった。
あいつが分身だったんだ。
いまさら気づいたってしようがない。
だって、あたしはまた造り出すから。
あいつというなの分身を。
そして、また殺すんだ。
あいつみたいに生きられないから。