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左手の薬指の爪の先から17回の短い口付けを落とす。

半年だけの2人の17歳の時間をその薬指に永遠に刻み込むように。

 

 

 

「置いて行くなよ・・・」

叶わぬ望みと切ない想いを一つ一つのキスで縛り付けるように。

いつまで経っても縮まらない半年の距離にもどかしさを感じながら

ゆっくりと長く優しいキスを落とし続ける。

 

17回目の付け根に落としたキスで少し強めに肌を吸うと、

白い肌にまるでリングをはめているように薄く紅い色が浮き上がる。

それを愛しく眺めて柔らかなキスを落として、

そっと視線を上げると、優しく見つめる斗真の視線と絡まる。

 

斗真はゆっくりと微笑むと左手の薬指の根元の紅いリングに

自分の唇を触れさせた。

「ありがとう」と柔らかく微笑んでふわりと身体を抱きすくめられた。

柔らかい空気が優しく身体を撫で斗真の少し甘い匂いに包み込まれる。

ゆっくりと吸い込んだ空気が胸の中に広がり、

斗真の薄い身体に腕を回して切なさに瞳を閉じた。

 

耳元で“追いかけて来てよ・・・”と少しだけ甘えた声を出して、

きゅっと絡めた腕に力を込めて斗真は言う。

切なさで胸がいっぱいになり、抱きしめる身体を同じ強さで抱き返す。

顔を埋めた首筋から消えかけたトワレがうっすら香りを放つ。

その香りの跡を辿ってそっと唇をつける。

 

腕の中でくすぐったそうに身じろぐ斗真を何度も抱きなおして、

最後に少しだけ力を込めて身体を抱いて「好きだよ・・」と優しく囁く。

その言葉に大人しくなった斗真も腕にほんの少しだけ力を込めて、

肩口に頭を乗せたまま鎖骨の根元に唇を落として瞼を伏せる。

 

 

ゆっくりと唇で触れられた感触が肌に浮かび上がってくる。

 

 

「知ってる・・」

返す言葉が口づけの跡に息をかける。

身体に甘い痺れが走りさらにきつく抱きしめると、

「知ってたよ・・」ともう一度同じように息を吹きかけられた。

耐え切れずに肩口に頭を寄りかかっている斗真の唇に自分の唇を重ねた。

 

優しくそっと触れ合わせた唇の柔らかさと温かさを感じて唇をはずすと

「いいニオイ・・・」と斗真はそっと手を伸ばして左の薬指の腹で唇を辿る。

そしてその指を一度自分の唇に乗せて、瞳を閉じてもう一度。

唇に少し前に薬指にはめた紅い跡を触れさせた。

 

ゆっくりと瞼を開ける斗真の左の手に自分の指をしっかり絡め

もう一度その唇にキスを落とす。

そして深くなるキスの海に次第に溺れていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たった181日の2人だけの17歳の時間。

神様が許すたった181日のいくつの夜を共に出来るだろう。

そして君はいつまで僕が追いかけることを許してくれるだろう。

 

時を刻む時計の音が与えられた時間を少しずつ縮めていく。

深夜のベッドルームに響く音が斗真を追いかける自分の後を広げていく。

その音に焦りを感じながら少しでも長く夜を共にしたくて君を抱く。

 

 

17歳、最後の夜はトワレの味の君のキスと共に過ぎてゆく。






























あとがき

またしてもですよ・・・
山斗です。(あぁ〜ん・・すいません)
しかもこれ実は山下の誕生日用だったものです。ハイ。
なぜ今更っ!!?
レポートやってるとワード開いていてついつい書いてしまうんですよね・・ハハハ。
ヤバイよ、ヤバイよ・・十番勝負の仁みたく思っている訳ですが。
昨日一つお話書いたから満足しているはずなのに書いてしまいました。
だって17歳が碧好きなんですものっ!!
斗真ちゃんあと1ヶ月もしたら18歳になっちゃうんだもんっ!!
だからどうしても両者が17歳でいるうちに書きたかったんですー(涙・・)
と言うのはまぁ、言い訳なんでしょうね・・・(すいません)

滝翼は碧自身翼に大満足しているのでもう可愛くて可愛くて、
無謀なんですけど自分のペットにしたくてもう話書くどころの騒ぎじゃありません(爆笑)
滝沢さんなんかに負けないもん♪って事で(何張り合ってんだか・・・)
腹いせで滝翼ものは書いていないような・・それも単なる言い訳のような気もしないでもないんですが・・・

そんなこんなで山斗さん。
昨日の『欲望のレイン』はあまりのエロ抜き具合に沈没です。
なのでエッチ書いても良かったんですけどぉ・・・
それ書き出したら絶対に碧は学校終わりなので・・
とりあえず許してくださいっ!!

それにしても翼!!可愛いぞっvv

                      2002/09/16             碧


あとがきのあとがき

実はこれ、前回の小説の直後に書いたものでした。
しかしどうも納得が行かずにいたものです。
で、少し2〜3行の付け足しを行い、おまけに17歳最初の夜の設定から最後の夜という設定に急遽変更し(笑)
斗真ちゃん17歳BD記念小説に変えさせていただきました。
単にネタがないからとかそんなことは言わないっ!!(苦笑)
ともあれ斗真ちゃん18歳の誕生日おめでとうvv頑張ってねvv

9月16日の自分に制裁を加えたいです。     2002/10/6     碧