〜Part3〜






収録が終わって案の定滝沢君に叱られた。

控え室で延々2時間・・・



"ちくしょー、さっきのスタッフ、話聞いてなかった事チクリやがった・・"



話は広がる一方で、

最初はいすを蹴った話しだったのに、

いつの間にか今後のあり方とか仕事に対する姿勢とか

真剣に語りだしていた。



コレがウザイんだよな・・

だいたい今そんな話されたって困るっちゅーの。

早く帰りたいんだけど。



心の中を見透かされたかのように

上の空になっていた俺の頭を滝沢君は軽くコツンと叩いた。



「ったく・・しょうがないなぁ、山Pは。今日はこの辺にするか。」



"よしっ!!"



早く帰らないとこの人はすぐに火がつくからな。

ガッツポーズを決めると鞄に手を延ばしてその場から去ろうとした。



その時そっと楽屋の扉が開いて、アイツが顔を覗かせた。



「あっ!やっと終わったぁ〜♪早く帰ろうよ!!」



はぁ〜?

誰が待ってろなんて頼んだんだよ?

勝手に何してんだよ?



喜びに支配される前に心の中で悪態をつく。



「ねっ、翼君!!」



アイツはさっきの言葉の最後にこう付け加えた。



オレじゃないじゃん。

何勝手に悪態ついて、勝手に嬉しくなってんの?

山下智久ほんとにバカじゃん。



アイツが待ってたのは"滝沢君を待つ翼君"で、

滝沢君を拘束していたオレに用はなし。



オレがちゃんとアイツみたいに優等生で過ごしてたら

みんなが居残ることなんてなかったってやつ?

ハイハイ、全部オレが悪いって。

すいませんでした。



ここまで一人で行き着いて、

滝沢君に「お先に失礼します」と一言断って楽屋を後にした。



長くて白い廊下に幾ばくの寂しさを感じた。



「何だよ・・・」



呟いた言葉には今までの勢いはなかった。









                       










あとがき
お久しぶりです。
キリリクとの合間に書いてしまいました・・
はい、やっとこさ相方登場です。
でも、名前が出てきてないんですよね(笑)
皆様のご想像にお任せいたします。
な〜んて、王道ですよvv
次回4も終わっているので近々アップお願いする予定です。
えっと・・4のテーマは「過ち」です・・くすっ。
それにしても続くは続くは・・・