〜Part4〜









スタジオを出ると、外はすっかり日が暮れていて、

吹く風は肌に痛いほど冷たかった。



「さみーよっ・・」



独り言ばかりが口からこぼれる。

くそっ・・



背中を丸め、ジャケットに手を突っ込んで、

足早に駅に向かって歩き出した。



纏わりつくウザイ女どもを上手く巻くコツは

この世界で何年も生活をしているうちに自然と身についた。

それにしても、今日みたいな日はさすがにこんな生活にうんざりする。



くそっ・・うぜーよっ。

触んなよっ、どけよっ!!



いちいち口にするのも煩わしい。

無言で足早にただその騒ぎの中心部となって女を引き連れ歩く。



機嫌が悪かろうと良かろうと、

相手を好きだろうと、愛してようと、

常に誰かが側にいる生活なんて耐えられる訳ないだろう?



大体うんざりしないのかよ?

毎日監視されてるんだか、

ガキ扱いされてんだか知らないけど、

どこ行くにも、何するにも許可制、申告制、

その上場合によっちゃ保護者付なんだからな・・。

時には翼君からソレを望んでる時だってあるんだから。



バカなんじゃねーの?



おまけに滝沢君も滝沢君だ。

そこまでして何をそんなに守りたいんだよ?

翼君を束縛することが自分を束縛することにもなるってのに・・



ホントあの人たちは分かんねー。



こんなオレじゃな、

アイツみたいな犬っころはダメなんだよっ。

纏わりついてくるようなヤツじゃダメなんだよっ!



どうせオレはアイツを傷つけるんだ。

ウザイくらいに毎日向かってくるアイツの気持ちに

都合のいいときにしか応えられないなら

最初から拒絶するのが良いに決まってんだろ?

分かりすぎている未来は人にブレーキを利かせるだけなんだよっ・・





目深にかぶった帽子にサングラス姿で

もうすでに人気の少なくなっている電車に乗り込む。

車内で声をかけてきた女の香水が

アイツと同じものでつい気を許した。



出会ったばかりの女の細い腰を片手に抱き、

見知らぬ駅に降り立った。










                        











あとがき

こんにちは、碧です。
お待たせのSpecialですvv
すでに口調が変わりつつあるのは
山下様の意識が朦朧としていることの表れなので
決して碧が前の文調を忘れてしまったとか
そんな恐ろしいことはないので突っ込まないようにお願いいたします(笑)
も〜!!どうやって終わらせよう(ドキドキ)
あぁ・・山下様!!
どこに行かれるの??
お願い斗真ちゃんを裏切らないでねvv(きゃきゃきゃ)
さぁ、どうなることやら・・次回をお楽しみに♪       2001/11/24   碧