〜Part6〜








走りよって斗真を抱きしめた。
いや、抱きしめたんだけど、
抱きしめたんじゃなくて、オレが抱きしめられたんだ。







アイツにたった一言。
さっき気づいたばっかりの・・・
正確には・・気づいていたんだけど、
認めなかった言葉を伝えたくて夜の街を走り抜けた。
ただその一言だけを伝えるために・・・

終電もすでに行ってしまった後の虚しい見知らぬ駅。
ハイヤーを待つサラリーマンの群れに紛れた。
やっと自分の前に止まった車に乗り込み尋ねられた行き先に
『生田斗真』と小さく口にした・・・




自宅なんかに行ったって、
眠りについているだろうアイツにどう会うんだよっ?
そんな簡単なことすら考えらんなかったのかよ?!
だからイヤなんだよっ・・・。

"恋"ってヤツは。

当然アイツの部屋の明かりは消されていて、
途方にくれたオレは玄関前で夜明けを待つしかなかった。

"アイツを待たせたのはオレだったしな・・"

身体を丸めて、蹲って、ゆっくりと瞼を閉じた・・・

誰かがオレの名前を呼ぶ声がうっすらと聞こえた。
そんなわけあるはずねーだろ?
だって、アイツはだいぶ前に滝沢君と翼君と一緒に帰ってるはずだし・・

でも、この声に響く声は紛れもなくアイツの声で・・・
冷えた身体をゆっくりと動かして声のする方に視線を向けてみた。

「やました・・?」

不安そうに尋ねる斗真が数メートル先にいた。



そこからは覚えてない。
ってか、言わせんなよっ!!
分かんだろ?!
気になるヤツに気持ち伝えようとして
待ちぼうけくらって、やっと夜中に会えたその・・・

"喜び"・・・ってやつを。




『生田斗真は俺のSpesialなんだよっ!』


コレがオレの伝えたかった一言だよっ!!




















                       end.....















あとがき 

お久しぶりぶりでございます。皆様・・・
本当にどのツラ下げてこれをアップしていただこうと思ったことか・・
しかも何で突然『女』!?みたいな?(笑)
斗真との絡み一切ナシ。
そんなのアリ?(自分的にナシ。笑)
しかも続くの?これ・・?
イヤ。一応最終回です。
全6話。
この作品を好きだと言ってくださる方も多かったので
待たせてしまった分期待も大きかったかと思うのですが、
こんなラストでアリでしょうか?
足掛け4ヶ月位ですか?
お付き合いいただきありがとうございましたvv        2002/2/12    碧