滞在時間20分

「衝動買い」という言葉があるが、衝動で旅行に行くことなどはあり得たのだ。
土曜出勤のはずが、有給で休んでもいいと、金曜日の午後に急に言われ、その後、思い立ち、土曜日には新幹線に乗っていた。
会社から帰ると、旅行代理店に行き、2000kmの切符を買った。
青森駅には標題の通りだが、乗換えを含め24時間以上、乗りっぱなしの旅である。
内容は、私鉄で豊橋駅まで行き、「ひかり」で東京駅に、「はやて」で八戸、そこから「つがる」で青森駅へ。
と、ときはホワイトデーお返しする相手もなく、鉄道のたび。車中は暇で寝る、食う、携帯ゲーム、友人とメールぐらいしかしてなかった。
広島の彼女にもホワイトデーと言う記念日だから送ってみたが、返事は来ず。もう、メールしないことにしてあったのに。
約束を破ってしまったという罪悪感も少しあったが、吹雪の中を北上していった。
「はやて」を時間通りのおかげで「つがる」にも間に合い、その後の「日本海」にも無事乗車。
吹雪の中、遅れなかったことが奇跡的だったのかもしれない。
「日本海」は大阪と青森を結ぶ寝台特急であり、この日が最後の「はやぶさ」「富士」の次に無くなってしまうのでは、
という不安からこの記念日を選んだような気もした。
翌朝、新津を早朝4時30分前後だった。本来ならば2時間ほど前に出るはずである。
やはり、吹雪のせいかと思い、朝の車内アナウンスを待つことにした。
6時のアナウンスで秋田付近を安全な速度で走行したため2時間20分の遅れがあると言ってた。
それも旅を面白くさせ、歓迎したい気もあったが、2時間以上とは!
20時間近く走る列車なので2時間の遅れはある意味うなづけるが、それにしても遅れすぎだ。
京都で下車し、京都タワーを登って、新幹線で名古屋まで戻ろうと言う計画が、すべて遅れてしまう。
そこで、特急サンダーバードに振り替え乗車できると聞き、乗換えを決意。
2時間の遅れが、1時間ぐらいになる。そうすれば、昼食を名古屋ではなく京都で取れば済む話だ。
と、乗り換え、京都タワーの地下で昨日は入れなかった風呂に入り、展望台を登ろうとしたが…、
もちろん、有料。帰りの新幹線代を考えれば、昼食抜きにしなければ足りない。
昼食か、展望台か?
花より団子、腹が減っては戦はできぬ。と言えば、どちらを取ったかおわかりだろう。
そして、名古屋より帰宅。最後に地下鉄まで利用し、ことごとく列車に乗り続けた土日だった。