トンネル抜けて、伊豆の踊り子
藤沢に来て、初めての冬、のちょっと前。晩秋といった感じだろうか?F(前回登場時には小文字になってました、すいません)が藤沢まで遊びに来てくれたので、伊豆の温泉に行こうということになっていた。
朝。藤沢駅のみどりの窓口で下田までの切符を買うつもりだったが、Fのけち症のせいで伊東までとなった。しかも、彼は、下田から熱海まで歩くと言い出すのだ。もちろん反対した。そこでせめて伊東からにしよう。ということになった。
東海道線の車内で、Fと私は斜め向かいに座り、私が伊豆の地図を見ていると、隣のおじさんが覗き込んで見てきた。それをみてFはそのおじさんに伊豆のいいところを聞いた。別にそんなこと聞かなくても良いのにと思いつつも、そのおじさんが降りるまで話を聞かされていた。はっきり、聞くつもりはなかった。確か飛行機で海外に行くとき安くなるとか言ってたような…。たぶん早割りのことだろうと勝手に解釈しておいた。
熱海で乗り換えると観光用に海を眺めるように座席が固定されている列車だった。それで伊東に向かう。数十分の電車での観光。その後、駅につくと、彼は中古で買ったという一眼レフのフィルム式のカメラで写真を撮った。私は携帯のカメラしか持ってないので、それで撮る事にした。
熱海へ向かって歩き始める。最初は懐かしい歌でも歌いながら、海水に靴を濡らされながら。突き出た半島の峠越えには、トンネルさえも歩いて、歩いた。(少し危険) ある半島では、突き出たところにホテルがあった。そこでも彼は写真を撮った。私は写りたくないので彼のカメラで彼を撮ったり、自分の携帯で風景を撮っていた。
昼は、たくさん車のとまってる定食屋さんでアジフライ定食を食べた。大きなアジフライに白いご飯がおいしかった。この大きさというボリュームでこれだけの車が集まるのだと納得した。熱海までどのくらいか、道行くおばさんにFが聞いてみると、まだけっこうあるとのことだった。歩いていくと言うと、そのおばさんはびっくりしていた。バスで行けばいいようなことも言っていた。私は、伊東から歩いてきたんです。と言おうとしたが、腰を抜かされても困るのでやめておいた。もう一つ、峠を越えれば熱海だった。
電車から見えたマクドナルドで一休みすると、最後のひとふんばりで熱海に到着。湯河原で温泉に入ることになったので、熱海-湯河原間は電車を使い、湯河原からまた歩く。疲れて、足も痛かったが温泉でリフレッシュした。伊豆と言えば、だれかさんが書いた「伊豆の踊り子」という有名なお話があるが、現在では、踊り子号という特急列車がある。中でもスーパービュー踊り子号は新幹線のこだま号よりも快適だった。ただし、お茶が高かった。(余談です)
その日は家(当時、藤沢に住んでいた)にFを泊め、次の日に横浜ラーメン博物館で2杯も食べた。一軒目は一番並んでるところで、おいしく食べれたが、2軒目は並んでいるうちに腹がふくれてきて、おいしくなかった。ようは腹減ってればうまい。という簡単な話である。それから横浜駅でFを送って、Fとの伊豆の旅は終わる。
年内は藤沢にいたが、現在は実家にいる。最近、一人暮らしが恋しい。(これも余談です)