Tとの出会い、インターンシップ

大学三年の夏も終わる頃、就職活動(というもの)をはじめた。学校でのオリエンテーションは6月にあったが、 実際に活動を開始したのがこの時期だった。 就職サイトでエントリーをし、説明会や会社案内のパンフレット 等が送られてくる。最初にエントリーしたのは大阪の会社、もちろん、IT関係である。他にも数社エントリーした。 それと同時にインターンシップという就業体験をさせてくれるものにも申し込みをした。
ほとんどの会社が大学生の夏休みにインターンシップを行うのに対し、9月、10月でも申し込みを受け付けている F通に申し込みをした。そこの面談に行くのに、わざわざ、神奈川まで新幹線で行くこととなった。 前日に東京入りして一泊し、次の日の朝一でで大きなF通のビルまで来た。 守衛室のおばさんにゲストの入社許可証みたいなものをもらい中に入った。 二階の一室に案内されると、同じようなスーツと大きなバックで一番前の奥に女性が一人だけ座っていた。 広い会議室のような部屋には、彼女一人だけだった。その彼女こそ白浜での「彼氏いること発覚事件」 の張本人Tである。二人そろって無言のまま、F通の人が来るまで待っていた、簡単な挨拶はしたかもしれない。 そしてF通の人が来て、会社案内のDVDを見せられ、地下の展示室でいろいろと説明を受けつつ、こんな製品をF通は 作っているよ、といった感じで、指紋認証や携帯、サーバ、自動翻訳のソフトまであった。
面談の出来は「いまひとつ」だったが、二人とも面談が終わった控え室で、Tとの「どうだった?」的なことから まともな会話ができた。それから電車を降りるまで話し続けていた。彼女には迷惑だったかもしれないが‥‥。
別れ際に彼女の方から電話番号を聞いてきた。私も彼女のことが少しだけ、気になりかけていたので聞こうか迷って いたところに彼女のほうから聞いてくれた。その場で教えたら、彼女の降りる駅。彼女は降り、別れた。 就職活動第一陣はこうして幕を閉じた。
次へ