ベルトコンベア
ベルトコンベア
じーっとしてても部品を遠くへ運んでいく 僕のような部品を運んでいく
とても楽だし、流されてるだけじゃない
どのベルトに乗るかは自分で選べるし、乗ってみて気に入らなかったら
他のに乗り換えることだってできる
ベルトの上では何をしてもかまわない
悪事すら許される ただしその後で「アーム」が伸びてきて
適したベルトに強制的に乗せかえられてしまうけれど
とっても快適なのに
たった一つだけ出来てない 「自分の足で歩くこと」
跳んだりは出来るのに 歩くことだけ出来てない
息せき切らしてもやっぱり 同じ
ドーナツ型のベルトコンベアの淵に置かれているみたい
目指しているものはそこにあるって分かってるのに
中心までベルトがつながってない
ゴールがないならどれだけ走っても スタートライン上
かったるい
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動け
人生何もかも思うようには行かないよ
なんて言いながら、実際どれくらいそのことが分かっているのだろう
あまりの衝撃にある人は泣き、ある人は喚き、ある人は怒り、またある人は諦める
愁も時間と熱意をつぎ込んだことをいとも簡単に
薄っぺらい紙の一枚に砕かれて、へらへらしていられるような人間ではない
「次があるさ」なんてのはしばらくたったから言えることで
挑戦している最中に「次があるさ」なんて言ってれば
永遠に「次」しかこない 「今」は来ない
世界チャンピオンになりたい人が、戦いの前に「次があるさ」とは言わないように
泣いたり怒ったり諦めたり、やっぱり無理だったり
「ああ〜一発で鬱に叩き落されるよ〜」とも思う
でも結局は立ち止まることが一番できないことだし、やっちゃいけないことなんだと思う
そのまま進む→もう一度同じことに挑戦する
方向を変える→情熱をつぎ込む対象を新しいものにする
どっちでもいいと思う 同じことに挑戦しなかったからって
逃げたとはいえない
ただ「再挑戦する」でもなく「前向きに諦める」でもない
同じところに立っていたら、後ろから来る人に抜かされて逆に焦るだけ
傷つきすぎて進みたくないならそれもいい
同じところに立っているのは止めて、同じところをぐるぐる回ればいい
推理中の名探偵のように
そのうちひらめくよ
体を動かすときって意外と心も動いてるから
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引き出し
人にはいろいろな面がある
そうしたものは全部心の引き出しの中に入ってるんじゃないかと最近思うようになった
大きく分けて4つの引き出しに入ってるんじゃないか、と
1つは「自分も他人も開けられる引き出し」
自分もそう思っているし相手にもそう思われている つまり
『自分の自分に対するイメージ=他人の自分に対するイメージ』のものはここに入ってる
1つは「自分にしか開けられない引き出し」
ヒミツにしている面なんかがここには入っている
『他人には見せたくない自分のイメージ』が鍵をかけられた引き出しの奥に在る
1つは「他人にしか開けられない引き出し」
誰しも人との出逢いの中で成長する 「この人がいなければ今の自分はなかった」
それは自分の中に隠れていた引き出しを、その人が見つけて開けてくれたから
『他人だけが持っている自分のイメージ』
この引き出しはいっぺん開ければ自分のものになることもあるし、
相手がこっそり元通りにしてもう2度と開かなくなることもある
最後の1つは予想通り「未知の引き出し」
誰が開けられるのかはおろか、その存在さえ怪しい引き出し
でも昨日見つからなかったものが、今日になってひょっこり開くなんてこともたくさんある
自分の中を探し回ったって、すべての引き出しを開けることはできないし
すべての引き出しを見つけることすらできないだろう
いいじゃん 一生を『自分探し』なんてあいまいなものに費やしても
愁はそういうの面白いと思うから
結局見つからなかったときに人に八つ当たりしなければね
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自分の手
新しい自分がまたできたような気がする
新しいことに手を出してみる
「できない」なんてセリフは極力吐きたくない
昨日できなかったことが今日できるようになる
それは新しい自分だと思う 小さなことだけど
シンデレラは劇的に変わるものだけど、その前に灰をかぶってる
新しい自分は創るもの
ふと自分の手を見つめてみる
不安もあるけど期待を抑えられない
10年後この手が何をできるようになっているのか考えると
美容師になって髪型を作っているかな 弁護士になって裁判の準備してるかな
教師になって教えてるかもしれない 医者になってメスを握っているかもしれない
何をしているかわからないけど、それを考えるだけでまた日常が日常のまま楽しくなる
明日も何か新しいことを始めて 新しい自分を創り出す
いつか死ぬ、その前日にも「あ、明日からアレ新しく始めてみよう」って言いたい
毎日毎日新しく
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