まずはじめは一番最初に買ったアルバム「流線形'80」です。
イラストレーターの矢吹さんが描いたジャケットがとってもお気に入り。
アートディレクターには伊集院静氏の名前が。(今日はじめて気づいた)
《ロッヂで待つクリスマス》
《埠頭を渡る風》
《真冬のサーファー》
《静かなまぼろし》
《魔法のくすり》
《キャサリン》
《Corvett 1954》
《入り江の午後3時》
《かんらん車》
《12階のこいびと》
小さなつむじ風が 尾根をかけ降りるたびに 縞模様 広がる
月のゲレンデ 夢を見るように 私はガラスにほほよせる
外はいっぱい雪が積もっていても、ロッジの中はとっても暖かい。
しかも、クリスマスとなれば、みんなわくわくして心の中もあったか。
だから冷たい窓ガラスにほっぺたをくっつけると、とってもきもちいいんだ。
夜のゲレンデは昼間とは全然雰囲気がちがって、大人の雰囲気。
ナイター照明に照らし出されたゲレンデはまさに夢の世界だよね。
銀の月の影を 抱き取るように 森も谷も越えて心は滑る
きっとちがう明日が訪れそうな ロッヂで待つクリスマス
クリスマスを迎えるたびに女の子は大人になっていくんだよ。
まだまだ、大恋愛はしていないけど、すてきなクリスマスを迎えたことで
明日からの自分が変わっていくんだよね。
クリスマスを何処で誰とすごすか、それは大切なことなんだ。
プレゼントをもらう事ばっかり考えてちゃだめだよ。
青いとばりが 道の果てに続いてる 悲しい夜は 私をとなりに乗せて
街の灯りは遠くなびく ほうき星 何もいわずに 私のそばにいて
”とばり”って言葉はこの歌ではじめて知った。(戸張捷じゃないよ)
夜のドライブってステキだよね。暗闇の中にふっと浮かびあがる光。
昼間はいいづらいような事も、夜の闇の中でだったら言える気がする。
彼が前の彼女の事を思い出して、さびしくしててもつつんであげられる。
夜の魔法にかかってるからかな。
もうそれ以上 もうそれ以上 やさしくなんて しなくていいのよ
いつでも強がる姿 うそになる
弱気になっている彼をみてるのは、つらいよね。
でも、埠頭を渡る風がそんなつらいことをどこかへ飛ばしてくれる。
だから、今夜は何もいわずに風をみていようよ。
真冬のサーファーは まるでカラスの群れのようさ
灰色の風しょって 空へ漕いでゆく
この頃の男の子のアイテムといったら、サーフボードだったね。
海沿いを走る電車には、サーフボード持った男の子が乗っていた。
私は丘サーファー。ファッションだけまねしてた。
でも、海にはよく見に行った。ほんとにカラスみたいだったよ。
当時はウエットスーツみんな黒だったからね。
次のいい波は まっ先につかまえてよ
フラレたことも 見えない明日も 笑いばなしさ そのうち
悩んでたって、ふられたって、いい波をつかまえたらどうでもよくなる。
まさに、波にのるってことだね。彼らは台風が来ると喜んででかけてく。
いい波がくるからって。ばかだって言われるかもしれないけど
彼らにとって波乗りは大切なことなんだよね。まさにビッグウェンズデーの世界。
この歌のバックコーラスは山下達郎がやってます。
全てを分かち合い 歩いた二人が 今では柱越し別のテーブル
誰かとメニュウを選ぶささやき ふりむく勇気がなかった
偶然昔の彼に出会ってしまう事ってあるよね。(幸い私はなかったけど)
しかも、新しい彼女を連れてるとなれば、終わった恋といえども、穏やかな気持ちではいられない。
彼の姿を見てみたい、けど勇気がない。彼が私のことに気付いたら、きっと動揺して
うまくしゃべれないにきまってる。つらいよね。
昔の恋をなつかしく思うのは
今の自分が幸せだからこそ もう 忘れて
これは、自分自身にいいきかせてるんだよね。
本当は、まだ彼に未練があるんだけど、そうじゃないって思おうとしてる。
「元気?新しい彼女できたの?」って明るく話しかけれたら、どんなにいいだろうと
思いつつ、早くこの場から逃げたいようでもあり、同じ空間に少しでも長く
彼ととどまっていたいようでもあり・・・。
どちらにしても、せっかく彼の事を忘れかけていたのに、また一からやりなおしだよ。
男はいつも最初の恋人になりたがり
女はいつも最後の愛人でいたいの
これはそうだなって思う。男も女も相手を独占したいのにかわりはないけど
微妙に違うんだよね。男は自分の力で彼女を磨きあげたいんだろうね。マイフェアレディみたいに。
女は、男に「いろんな女をみてきたけど、おまえが一番」と言ってほしいんだよね。
お互いわがままだなぁ。
さめたふりをして 逃げごしはだめよ
欲しいものは欲しいと云ったほうが勝ち
恋のかけひきだよね。のめりこんだほうが負け。
一歩ひいて、相手をちょっと不安がらせる。
こういうずるい手を使うのは、やだなぁ。私なら正々堂々と勝負するけど。
誰しも胸の片隅に煙るような影を抱く キャサリン キャサリン
時がへだて あなたは昔のままじゃない
確か、立川基地のことを歌ったんだと昔ユーミンが言っていた。
基地がにぎわっている頃輝いていた彼女。基地が閉鎖された後ゆくえのわからなかった彼女が
戻ってきたのは、夏の終わりのさびしい時期。彼女がかわってしまったことがよけいにさびしい。
かわってしまった街角で かわったあなたにふりむく キャサリン キャサリン
時がへだて 想い出だけを眩しくする
さびれていくというのは、なんだかやるせない。
過去の栄光にすがっているというのはちょっとみじめっぽい。
でも、みんなそうなんだよ。あなただけじゃない。
退廃的なメロディだけど、結構口ずさんでしまう曲。
きみの細いつめのような ライトは流線形
Corvett 1954 すぐに遠くへさらうよ
流線形は、アルバムのタイトルにもなっている。1950年代は流線形が流行っていたらしい。
で、このアルバムが出来た時期もまた、流線形がはやりだしたんだ。
流行って繰り返すよね。今の若い子たちが着てるファッションだって前に見たことある。
月も追って来ないわ ざわめきももう遠い
Colvett 1954 あなたとどこへでも行く 青い影をひいて
この歌は来生たかおとのデュエット曲。
おしゃれな感じですてき。
それにデュエットすることで、ユーミンのかわいらしさが強調されてる。
気にしないと笑って 傷心をきくけれど
美しくできるのよ言葉にすれば 過ぎた恋は
恋が終わったときには、海にくる。過ぎた恋を捨てるために。
新しい恋をみつけるために。悲しい恋の結末を、誰かにさらりと話せるようになったら
もうだいじょうぶ。
今はただ いどころも明日も告げず 砂に立つの
口に出さずにやいてくれたら 私 ホロリと沖をみて Fall in love again
新しい恋の予感。でも、ちょっと躊躇してる。
あなたは私のことをどう思ってるの?昔の恋をやいてくれないの?
このままでお別れなの?私は、あなたを好きになりかけてるのに・・・
さびついたかんらん車に腰をおろせば ゆるやかに空は巡りはじめ
あなたの住むあたり広がってゆく
さよならが無性に恐かった はりつめた想いが遠くなるの
情景がぱぁっと目に浮かぶような詩だよ。
夜の遊園地も彼と一緒だったらとても楽しいけど、ひとりならこれほどさびしいものはない。
でも、恋に終止符をうつため、こういう時間は必要なんだよね。
つぎつぎと飛行船もゲームも止まり 粉雪が空を埋めてゆく
終わりの暗示には美しすぎる
私だけ 冬空の旅人 地上に戻る頃 世界が止まる
遊園地も閉館の時が近づいてきて、ひとつひとつアトラクションが終わっていく。
本当にひとりぼっちになっていくよね。そして、かんらん車が地上に着いたとき
恋は終わる・・・。つらくて胸がはりさけそうになる。でもこういうことを乗り越えてこそ
また、いい恋にめぐりあうことができるるんだよ。
軽い寝息が ひとりぼっちにさせる
こんど逢う日を決めもしないうちに
男ってさぁ、彼女が自分のものになったと思ったら、手のひらをかえすように
冷たくなったりするよね。女をどんどんと深みにはめておいて、もう大丈夫と思ったら
ふっと態度をかえちゃうんだ。それは、ずるいよ。
Mon amour うでをはずし 涙くすぐる耳をこすると
背中見てるけはい けれど気のせい
なんで、こんなやつ好きになっちゃったんだろって後悔してももう遅い。
深みからはもうぬけだせないよ。
フランス語もでてきて、軽いタッチの曲だけど、実は「もし私を不幸にしたら身投げするわよ」っていう
ちょっとこわーい女。もしこの詩の内容を演歌にしたら、どろどろしてすごいことになりそう。