澄んで、沁みるほどの空の青。 つがいの鳥たち。 波を映して満たされた鱗。 楽園をみるとき、胸が切なくなる。 世界はこんなにも病んでいるのに。 |
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この部屋にあるもの。 矛盾 生きろという声への攻撃 あるいは不条理な庇護 この部屋にないもの。 腕の写真、薬の知識や自殺方法、記録 惰性ではなく生きようとする意志 |
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はじめに。 私、永(ハルカ)がお借りしているこの部屋は 永が永のなかに喚き散らした、 身勝手な言葉、醜い言葉をならべてあるだけの、 閉じた世界です。 根本的に「自殺志願者」「リストカット」「自殺を考える者の思考や理屈」に嫌悪感を覚える方 自分に害をなす言葉や思考から自分を守れない方はどうかお帰りください。 そして 永に「声」で語りかけることのできる方、 なにもおっしゃらないと約束してください。 この部屋を知らずわたしの前にいるという嘘を わたしにつき続けることを誓ってください。 けれど、わたしのためにそこまですることはないでしょう? お願いではありません、どうしてもです。 今、此処で、忘れてお帰りください。 |
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| 記録。 遺書。 死。 碑。 |
| 病めるときも 健やかなるときも わたしは |