物語には、初めと終わりがある。
   いつも思うのは、その”終わり”が無かったらなぁ、ということ。

   ほら、ワクワクして、物語の主人公と一緒に冒険して、それが終わったら、
   ううん、冒険が終わってなくても、物語が終わった時に、
   「あ〜あ、終わらなければ良いのに」ってぼやいたこと、あるでしょ?

   物語には、初めと終わりがある。
   でもさ、世界には、初めと終わりってあるのかなあ?
   今、ボクは、そして君は、
   世界という物語の途中から登場して、そして途中で出ていってしまう(予定だ)。
   誰も世界の初めと終わりを見たことがないんだよ?
   やっぱり、世界にはそんなもの、無いんじゃないかって思っちゃう。

   でも、このお話には、世界はあるけど、物語だから。
   だから、”初め”もあるし、”終わり”もある。
   これは仕方のないことなんだ。

   だから、どこから始まっても、それはこのお話の”初め”じゃないんだってこと。
   分かるよね?


   さあさあ、前置きはこのくらいにして。
   ツバキのお話が、始まるよ!


          020311 猫崎晴美