★内蒙古旅行記
●モンゴルへゆこう●
北京に来て初めての週末。大学が主催する内蒙古旅行に参加した。
蒙古といえば、小学生の時に『スーホの白い馬』で初めて出会い、
パオで暮らす人々に強い憧れを抱いてしまった。
モンゴル娘になることを夢見て一路内モンゴルに向かった。
●寝台電車●
夜の8時40分、北京西駅から寝台車に乗り込んで
内蒙古の首都フフホトを目指した。寝台車には3段ベットが連なり、
私の今宵の寝床は3段ベットの一番上(料金的にも一番安いらしい)...
高さ50cm程しかなく、座る事もままならない。
一度上ってしまうと下りるのが億劫になる位置だったので
10時消灯とともに爆睡。朝日も見ずに、朝7時を迎えることとなった。
●フフホト●
フフホトの駅に到着すると、
民俗衣装を身にまとったツアーガイドさんに出迎えられた。
フフホトの印象は思ったよりも発達してるということ。
モンゴル=草原のイメージしかなかった(無知だわ〜)
私としては驚きだった。駅から出た途端、地図を売る行商人に囲まれ、
観光バスに乗り込み、市内一番の五つ星ホテルへ。
朝食を食べる。初めてモンゴルのミルクティー、ナー茶を飲む。
まろ〜やかなお茶だ。モンゴルで私はこのナー茶とチーズをよく食べ
た。だって一番おいしかったんだもん。食事はまずまずだったけれど、
一つ一つにお皿に箸をのばすことに慎重にならざる得なかった。
モンゴル料理(?)は北京に比べると妙にしょっぱかったり、
不思議な味がしたり...独特な味・においがする。
言葉では表現しきれない。
●風の谷のナウシカ 草原の中で●
バスに乗り込み、フフホトからパオのある草原へ。
約4時間ぐらいの道のりだ。草原にむかう途中に立ち寄ったトイレは、
私のトイレ史上の中で一番カルチャーショックを受けるものだった。
内モンゴルとトイレは私の中で切っても切れない思い出となっている。
4時間かけて到着した九十九草原は、まるで幼い頃憧れた、
『風の谷のナウシカ』の世界であった。
どこまでも続く草原の先に見えるのは、中国北部を支えていると言われる
風力発電の風車が回っていた。草原に咲く花はどれも美しく、
私は紫色の花がとくに大好きだった。バスでパオに向かう途中で
民族衣装を身にまとった内モンゴルの人が馬に乗って出迎えてくれた。
歓迎の歌をうたってもらい、白い布を首にかけてもらう。
薄いのにとってもあったかい生地。テンポよく力強いモンゴルの歌だった。
●騎馬●
午後からは騎馬。片道1時間30分ぐらいかけて
内モンゴルの人々にとって神聖な場所となっているアオパオ山に向かう。
馬に乗るのは、幼い頃の子供の国でよく乗ったポニー以来で、
最初は馬にまたがるのもままならなかったんだけど、
馬のゆれにも次第に慣れてきた。馬をひてくれたのは、現地の若い男の子。
「あれ何?」とか「あの花はなんていうの?」とか「この馬の名前
は?」とか
いろいろ聞いてはみたけど、答えはよく分からなかった。
私より若いんだろうけど、まわりの人からも大人として認められていて
しっかりした子という印象だった。馬の上からみる大草原の景色は
本当に素晴らしかった。モンゴルを肌で感じた。
アオパオ山では家畜が豊かに育つことを祈願して、
羊を生贄に捧げる儀式などを行なうそうだ。
石(大きければ大きいほどいい)を片手にアオパオ山の周りを、
時計回りに3周、反時計回りに3周まわり、祈りをこめて投げると
願いが叶うらしい。もちろん、めちゃめちゃ祈りをこめて懇親の力で
投げてきた。願いが叶うといいな♪マジで。3時間の騎馬が終わると、
少年が「給我小費」とこれまた私にもはっきり聞き取れる中国語で
チップを要求してきた。なんとなくショック。
チップの習慣に慣れてないせいもあるけど。私の友達も要求されていて、
その要求の仕方がけっこう陰湿で。馬業者の人達はホテルの人に
ものすごい勢いで怒られていた...ホテルの人と馬業者さんの間に
ものすごい力関係を感じた。
モンゴル人といえども、彼らはモンゴル人伝統の生活をしている
わけではない。でもそのモンゴル伝統を私たち外国人に感じさせるために、
そのような世界を作り出していて。モンゴル相撲や競馬を見ながら、
ちょっとむなしくなってしまった。内モンゴルにはやってきたけれど、
本当のモンゴルの姿を知らぬまま帰ることになりそうな気がして、
せつなかった。
●パオ●
今晩滞在するパオは観光地となっていて、
ホテル(フロントの所に星が5つついてはいたが、まさか五つ星の意味?
そんなばかな!?だって設備ヒドイよ、とくに流れぬ水洗トイレ...)
のまわりに4人くらい寝られる小さいパオが集まって並んでいた。
夕食はホテルのレストランにて。なんと!羊さんの丸焼きがでてきたのだ。
あぁ〜さすがモンゴォー。しかし何よりも衝撃的だったのが、酒!!
歓迎の意味をこめて敬酒の儀式が行なわれた。
モンゴルの方が銀色の小さな器両手に、馬頭琴の伴奏で
例の歌をうたいながら各テーブルをまわってきてくれる。
酒だとは思わずに、グィっと一口。・・・うぅぅ。酒が喉から食道へ、
食道から胃へ到着した途端、熱いものが逆流していく思いがした。
ごめんなさい、もう飲めませぬ。モンゴルの人はムッチャ強くて、
「カンペーイ♪」ってかんじで何杯も。頭皮まで真っ赤になってるのに!
酒を飲んだ後は、満天の星空の下、花火大会。
モンゴルの夜は初冬のように寒くてダウンジャケットがなくては
凍えてしまう。ホテルでジャケットをレンタルして、外へゴー!
爆竹ならして激しいねずみ花火が走りまわる。民俗舞踊を観劇した後は、
なぜだかみんなでダンスタイム!静かな草原地帯に響き渡る
ダンスミュージック。そのミスマッチがなんともいえぬ。
めちゃめちゃハイテンションだったので、踊りまくり。
メッサ楽しかったぁー♪添乗員さんがすっごく楽しんでいたのが印象的だった。
最後は他人の足を踏みまくってジェンカで一日を締めくくった。
明日の朝は絶対、モンゴルの朝日を見るぞ!と誓ってパオで眠りについた。
外では観光用ラクダくんが一人で勝手にパオとパオの間を
お散歩してるのも知らずに。
●チベット仏教寺院●
チャラチャーララーラという奇妙な集合音楽で目覚めた。
日はとっくの昔に昇ってしまい、結局モンゴルの日の出に
お目にかかることはできなかった。朝食を食べ、出発の準備。
パオとパオの間にティッシュが点在しているのが気になる...。
荷物を抱え、バスに乗り込み、草原を後にする。
今日もまた馬にのる観光客がやってきていた。
また九十九草原の一日が始まるようだ。
私たち一行は、フフホト市の方に戻り、内モンゴルの博物館や
民芸品屋さん等をまわる。中でも私、一番のお気に入りは、
チベット仏教の寺院。
(続く)
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