秋桜 -Last message-
久方に故郷に帰ったら あの頃と変わらない街並に
思わず滲む目の前の景色に あなたの姿が浮かびます
行き慣れた道のりを歩いては 何気なく思い出す 昔を
たしかにここにいたと懐かしんで 戻ってきました かつての家に
今も残る我家に 溢る記憶は
これほど鮮やかに胸を打ち
こんな小春日和の 穏やかな日に
日溜まりで眠る母に近寄り声をかけました 「ただいま」と
あの日からどのくらい経ちました? あなたが永遠に旅立って
何度も泣いてすがり 目を開けてと 子供のように叫んでた
それからの送る日は糸が切れ 薄暗い片隅で塞いでた
このまま終わるようなことはするなと ふと思い出した あなたの声を
この眩しい世界に 呼ばれ来たのに
両親(ふたり)に声すら掛けられず
今更ながら私の最後の言葉
心の底から感謝してます 私を産んでありがとう
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